令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問26を解説|規制基準と低減目標
令和7年度 騒音・振動特論 問26は、周期的な振動を発する機械プレスについて、敷地境界線での測定結果と規制基準から、必要な振動レベルの低減量を求める計算問題です。適切な値を選びます。
この問題のポイント
この問題の勝負どころは、たくさん並んだ測定値のうちどれを評価値に使うかを正しく選ぶことです。振動規制法では、指示値が周期的または間欠的に変動する振動は「変動ごとの指示値の最大値の平均値」で評価します。本問ならその値は70 dBで、90パーセントレンジ上端や時間平均、中央値は使いません。評価値70 dBと規制基準60 dBの差が、目指すべき低減量になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 低減量 | 判定 |
|---|---|---|
| (1) | 約2 dB | × 評価値の取り方が異なり一致しません。 |
| (2) | 約4 dB | × 評価値の取り方が異なり一致しません。 |
| (3) | 約6 dB | × 評価値の取り方が異なり一致しません。 |
| (4) | 約8 dB | × 評価値の取り方が異なり一致しません。 |
| (5) | 約10 dB | ○ 最大値の平均値70 dB − 規制基準60 dB = 10 dBと一致します。 |
評価値の選び方
振動規制法では、指示値が周期的または間欠的に変動する振動の測定値は「その変動ごとの指示値の最大値の平均値」とすると定められています。本問で示された値のうちこれに当たるのは最大値の平均値70 dBで、90パーセントレンジの上端68 dB、80パーセントレンジの上端66 dB、時間平均振動レベル64 dB、中央値62 dBは規制基準との比較には用いません。したがって、
- 低減目標 = 評価値70 dB − 規制基準60 dB = 10 dB
となり、少なくとも10 dBの低減を目指して防止計画を検討することになります。正解は選択肢(5)です。どの統計値を評価に使うかで答えが変わるため、評価値の定義を取り違えないことが最重要です。
覚え方
- 周期的・間欠的に変動する振動の評価値=最大値の平均値(90%上端でも時間平均でもない)。
- 低減目標=評価値−規制基準(本問は70−60=10 dB)。
理解度チェック
周期的に変動する振動を規制基準と比べるときの評価値は?
変動ごとの指示値の最大値の平均値です。本問では70 dBがこれに当たります。
評価値70 dB、規制基準60 dBのとき目指す低減量は?
10 dBです。評価値から規制基準を引いた差が、少なくとも必要な低減量になります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月