令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問14を解説|間欠騒音と等価騒音レベル
令和7年度 騒音・振動特論 問14は、間欠稼働の機械Aと連続稼働の機械Bについて、測定した音圧レベルと騒音レベルから各機械の性質を読み取る問題です。5つの記述のうち最も不適当なものを選びます。
この問題のポイント
手がかりは、同じ音の音圧レベル(補正なし)と騒音レベル(A特性補正あり)の差です。この差はA特性の補正量そのものなので、そこから騒音の卓越周波数を推定できます。補正がほぼ0に近ければ1000 Hz付近、補正が大きくマイナスなら低い周波数、というように読みます。引っかけは機械Bの周波数です。BはA特性補正が約−10 dBと大きく、これは低い周波数(約200 Hz付近)を意味します。選択肢(4)はこれを「4000 Hz付近」としており、方向が逆で最も不適当です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 両方稼働(90 dB)からB単独(86 dB)をエネルギーで差し引くと、A単独の音圧レベルは約88 dBです。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 騒音レベルも同様に、両方稼働(87 dB)からB単独(76 dB)を差し引くと、A単独は約87 dBです。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | Aは音圧88 dB・騒音87 dBで補正約−1 dB。A特性が−1 dBになるのは約800 Hzまたは約8000 Hz付近です。正しい記述です。 |
| (4) | ×(最も不適当) | Bは補正約−10 dBと大きく、これは低い周波数(約200 Hz付近)です。4000 Hz付近とするのは方向が逆で不適当です。 |
| (5) | ○(正しい) | Aの稼働が4時間以下なら、8時間の等価騒音レベルは85 dB未満に収まります。正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
A特性は、人の耳の感度に合わせて低い周波数を大きく減らす補正です。機械Bは音圧レベル86 dBに対して騒音レベルが76 dBと、補正が約−10 dBもかかっています。これほど大きくマイナス補正されるのは低い周波数(おおむね200 Hz付近)の音です。一方4000 Hz付近ではA特性はほとんど減衰せず、むしろわずかに持ち上がるため、補正が−10 dBになることはありません。選択肢(4)は、補正量から読み取れる周波数を高域側に取り違えている点で最も不適当です。同じ考え方で、補正が約−1 dBの機械Aは選択肢(3)のとおり800 Hzまたは8000 Hz付近と読めます。
覚え方
- (音圧レベル)−(騒音レベル)=A特性の補正量。ここから卓越周波数を読む。
- 補正が大きくマイナス=低い周波数。補正ほぼ0=1000 Hz付近。
- 2音の分離・合成はレベルのままでなくエネルギーで足し引きする。
理解度チェック
音圧レベルと騒音レベルの差は、何を表しているか?
A特性の補正量です。差が大きくマイナスなら低い周波数、ほぼ0なら1000 Hz付近の音と読めます。
A特性補正が約−10 dBの機械Bの卓越周波数は、高域と低域のどちら?
低域(約200 Hz付近)です。A特性は低い周波数を大きく減らすため、補正が大きい=低い音です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月