令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問15を解説|騒音レベルの測定と読み取り
令和7年度 騒音・振動特論 問15は、騒音レベルの測定と指示値の読み取りに関する正誤問題です。5つの記述のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
定常・間欠・変動といった騒音の種類ごとに、読み取り方が決められています。ひっかけの核心は騒音規制法での読み取りです。指示値が周期的・間欠的に変動する場合、最大値がおおむね一定のときはその最大値の平均値とします。しかし最大値が一定でないときは、最大値の平均ではなく90パーセントレンジの上端の値で扱います。選択肢(4)は「一定でない場合も最大値の平均値とする」としており、そこが誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 騒音レベルの測定にはA特性の周波数補正回路を用います。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 定常騒音は、わずかな指示の動きを目で見て平均的な値を読み取ります。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 間欠騒音は、間欠的に発生し1回の継続時間が数秒以上の騒音を指します。正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | 最大値が一定でない場合は最大値の平均ではなく、90パーセントレンジ上端値で読みます。両方とも最大値の平均とするのは誤りです。 |
| (5) | ○(正しい) | 90パーセントレンジ上端値は、そのレベル以上の音が全測定時間の5%を占めるという意味です。正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
騒音規制法の読み取りは、変動のしかたで扱いが分かれます。指示値が周期的・間欠的に変動し、その最大値がおおむね一定のときは、変動ごとの最大値の平均値をとります。ところが最大値が一定でない(ばらつく)ときは、突出した最大値に引きずられないよう、時間率騒音レベルの90パーセントレンジ上端値で代表させます。選択肢(4)は、この「一定でない場合」まで一律に最大値の平均値とまとめてしまっている点が誤りです。最大値が安定しているかどうかで読み方が変わる、という場合分けを押さえておきましょう。
覚え方
- 最大値がおおむね一定=最大値の平均値、一定でない=90パーセントレンジ上端値。
- 90パーセントレンジ上端値=そのレベル以上が全測定時間の5%を占める値。
- 定常はメーターの平均を目視、間欠は継続時間が数秒以上。
理解度チェック
Q.
指示値の最大値が一定でないとき、騒音規制法ではどう読み取るか?
90パーセントレンジ上端値で読み取ります。最大値の平均値を用いるのは、最大値がおおむね一定の場合です。
Q.
90パーセントレンジ上端値とは、どういう意味の値か?
その騒音レベル以上の音が、全測定時間の5%を占めるという意味の値です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月