令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問7を解説|拡散音場と吸音処理
令和7年度 騒音・振動特論 問7は、拡散音場の室内で機械を増やしたとき、室内平均音圧レベルを上げないために必要な平均吸音率の倍率を求める計算問題です。
この問題のポイント
拡散音場(残響音場)の室内平均音圧レベルは、音源の音響パワーに比例し、室内の吸音力(総表面積×平均吸音率)に反比例します。機械を1台から3台に増やすと音響パワーは3倍になります。総表面積は変わらないので、レベルを据え置くには吸音力を3倍にする必要があり、それには平均吸音率を3倍にすればよいことになります。したがって答えは3倍で、選択肢(2)が正解です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
解き方の手順
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 比例関係 | 拡散音場では、室内平均音圧レベルの音のエネルギーは(音響パワー)÷(吸音力)に比例します。吸音力=総表面積×平均吸音率。 |
| パワーの増加 | 同じ機械を計3台にするので、音響パワーは3倍になります。 |
| 据え置き条件 | レベルを変えないには(パワー)÷(吸音力)を一定に保つ必要があります。パワーが3倍なら吸音力も3倍。 |
| 吸音率の倍率 | 総表面積500 m²は変わらないので、吸音力を3倍にするには平均吸音率を3倍にすればよい、が答えです。 |
ここが分かれ目
核心は「レベルはパワーに比例・吸音力に反比例」という一本の関係です。台数が3倍でパワーが3倍になっても、吸音力を同じ3倍にすれば比が変わらず、レベルは据え置きになります。総表面積は前後で変わらないと明記されているので、吸音力を3倍にするのは平均吸音率を3倍にすることと同じです。dBの増加分は 10 log 3 ≒ 5 dB ですが、問われているのはその増分を打ち消す吸音率の倍率であり、答えは3倍です。
覚え方
- 拡散音場のレベル=音響パワー÷吸音力(パワーに比例・吸音力に反比例)。
- 吸音力=総表面積×平均吸音率。面積一定なら吸音率の倍率=吸音力の倍率。
- パワーがn倍→レベル据え置きには吸音力もn倍(本問はn=3)。
理解度チェック
Q.
拡散音場の室内平均音圧レベルは、何に比例し何に反比例する?
音源の音響パワーに比例し、室内の吸音力(総表面積×平均吸音率)に反比例します。
Q.
機械が3台になり音響パワーが3倍でもレベルを据え置くには、吸音率を何倍にする?
3倍です。総表面積が同じなので、吸音力を3倍にする=平均吸音率を3倍にすればレベルは変わりません。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月