令和6年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問6を解説|反射率・吸音率・透過率
令和6年度 騒音・振動特論 問6は、音のエネルギーの反射率R・吸音率α・透過率τの関係に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
壁に入った音のエネルギーは、反射・吸収(壁体内での損失や透過を含む)に振り分けられ、入射を1としたときの割合が反射率R・吸音率α・透過率τです。吸音率αは「反射せずに戻ってこなかった分」の割合なので、R+α=1という和の関係が基本です。引っかけの核心は選択肢(1)で、反射率を吸音率の逆数だとしています。正しくは逆数ではなく R=1−α という差の関係で、この言い換えが誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 反射率は吸音率の逆数ではありません。正しくは R=1−α(和が1)です。 |
| (2) | ○(正しい) | 開放された大きな窓は音がそのまま通り抜けるので、τ=1とみなせます。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 開放窓は音が戻ってこないので、吸音率もα=1とみなせます。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 入射の1/4を透過させる壁は、透過率τ=0.25です。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 反射が1/4なら R=0.25。吸音率は α=1−R=0.75です。正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
吸音率αは、入射音のエネルギーのうち反射して戻ってこなかった割合と定義されます。したがって反射率Rとのあいだには α=1−R、言い換えると R=1−α という和の関係が成り立ちます。選択肢(1)は反射率を吸音率の逆数(R=1/α)としていますが、これは誤りです。たとえば吸音率α=0.75なら反射率はR=1−0.75=0.25で、1/0.75=1.33のような1を超える値にはなりません。反射率も吸音率も0から1のあいだの割合であり、逆数の関係にはなりません。
覚え方
- 音のエネルギー配分=反射率R+吸音率α=1(逆数ではなく和が1)。
- 開放窓は音が抜ける=τ=1、α=1(反射なし)。
- 反射1/4なら吸音3/4(α=1−R)。
理解度チェック
Q.
反射率Rと吸音率αの関係は?
R+α=1(R=1−α)です。吸音率は反射せずに戻ってこなかった割合なので、和が1になります。逆数ではありません。
Q.
開放された大きな窓の吸音率αはいくつとみなせる?
α=1です。音がそのまま通り抜けて戻ってこないため、反射なし(R=0)で吸音率は1とみなせます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月