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令和6年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問7を解説|有孔板の固有周波数

令和6年度 騒音・振動特論 問7は、穴あき板(有孔板)の背後に空気層と剛壁を設けた共鳴形吸音構造の固有周波数f0を表す式を選ぶ問題です。正しい式を選びます。

この問題のポイント

この構造は、孔の中の空気(首)と背後の空気層(ばね)が組み合わさったヘルムホルツ共鳴器の集まりとみなせます。固有周波数は f0=(c/2π)√(P/((t+0.8φ)L)) で表されます。ここでcは音速、Pは開口率、tは板厚、φは孔径、Lは空気層の深さです。分かれ目は2点で、首の実効長を「板厚t+端補正0.8φ」とすること(0.8がかかるのは孔径φで、板厚tや空気層Lではない)、そして根号の中の分子が開口率P、分母に空気層Lが入ることです。これを満たすのは選択肢(1)です。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(1)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)√の中が P/((t+0.8φ)L)。首の実効長 t+0.8φ、分子に開口率P、分母に空気層L。正しい式です。
(2)×(誤り)端補正0.8を空気層Lにかけ、孔径φを分母に置いています。首の実効長の作り方が誤りです。
(3)×(誤り)0.8を(t+φ)全体にかけており、端補正の入れ方が違います。
(4)×(誤り)√の中の分子がLになっており、開口率Pと空気層Lの位置が入れ替わっています。
(5)×(誤り)端補正0.8を板厚tにかけています。0.8がかかるのは孔径φです。

ここが分かれ目

孔の中で動く空気の長さ(首の実効長)は、板厚tそのものではなく両端のふくらみ(端補正)を足した t+0.8φです。端補正は孔の口径に比例するので、0.8がかかるのは孔径φであって、板厚tや空気層Lではありません。また、固有周波数は「首の空気(質量)」と「背後空気層(ばね)」で決まるため、根号の中は分子が開口率P、分母に首の実効長(t+0.8φ)と空気層Lが並びます。これらを満たす選択肢(1)が正しく、0.8をtやLにかけた式、PとLを入れ替えた式はいずれも誤りです。空気層Lを深くすると分母が大きくなり固有周波数が下がる、という向きも確認の手がかりになります。

覚え方

  • 有孔板の固有周波数=f0=(c/2π)√(P/((t+0.8φ)L))
  • 端補正0.8がかかるのは孔径φ(板厚tや空気層Lではない)。
  • 空気層Lを深くすると f0 は下がる(低音側に効く)。

理解度チェック

Q.

首の実効長 t+0.8φ の「0.8」は何にかかる?

孔径φにかかります。孔の両端にできる空気のふくらみ(端補正)を表し、板厚tや空気層Lにはかけません。

Q.

背後の空気層Lを深くすると固有周波数はどうなる?

下がります。式の分母が大きくなるためで、低い周波数の吸音に向くようになります。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF