令和4年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問29を解説|正弦振動の周波数
令和4年度 騒音・振動特論 問29は、工場敷地境界で測った正弦振動の振動加速度レベル70 dBと速度振幅0.0035 m/sから、地盤振動の周波数を求める計算問題です。
この問題のポイント
手順は2段です。まず振動加速度レベル70 dBを、実際の加速度に直します(基準 a0=10−5 m/s2)。次に正弦振動では、加速度と速度の間に a=ω・v=2πf・v の関係があるので、加速度と速度から周波数 f を解きます。分かれ目は、加速度レベルの基準値と、加速度=2πf×速度という関係です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
計算の手順
- 加速度に換算:arms=a0×1070/20=10−5×103.5≒0.032 m/s2(振幅では a≒√2×0.032≒0.045 m/s2)。
- 正弦振動の関係:a=2πf・v。
- 周波数:f=a/(2π・v)=0.045/(2π×0.0035)≒0.045/0.022≒2 Hz。
- 加速度・速度をそろえて実効値どうしで比をとっても、f=arms/(2π・vrms)≒2 Hz で同じ結果です。
地盤振動の周波数は約2 Hzで、選択肢(2)が正解です。
ここが分かれ目
振動加速度レベルの基準は10−5 m/s2です。正弦振動では加速度は速度を時間で微分した量なので、角振動数 ω=2πf が1回かかって a=2πf・v になります。加速度と速度は、実効値どうし・振幅どうしのように両辺をそろえて使えば、どちらでも同じ周波数が得られます。
覚え方
- 振動加速度レベルの基準 a0=10−5 m/s2。
- 正弦振動:加速度=2πf×速度(a=ω v)。
- レベル→実加速度→ f=a/(2π v)。
理解度チェック
Q.
正弦振動で、加速度と速度の関係はどう書けるか?
a=2πf・v(a=ω v)です。加速度は速度を微分した量なので、角振動数ωが1回かかります。
Q.
振動加速度レベル70 dB は、実際の加速度でおよそいくらか?
基準10−5 m/s2を使い、10−5×103.5≒0.032 m/s2(実効値)です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月