令和4年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問28を解説|振動レベルのパワー平均
令和4年度 騒音・振動特論 問28は、出力が3段階に切り替わる機械の振動レベルを10回測定した表から、振動レベルのパワー平均値を求める計算問題です。
この問題のポイント
パワー平均は、各測定値をいったんエネルギー(10L/10)に戻し、測定回数で重み付けして合計し、全回数で割ってからdBに戻します。単純な算術平均(数値をそのまま足して割る)ではありません。分かれ目は、大きい60 dB(2回)が少数でも合計に効くため、答えが算術平均より大きく出ることです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
計算の手順
パワー平均 = 10 log〔 (1/N) × Σ ( ni × 10Li/10 ) 〕
- 40 dB×4回:4×104=40000
- 50 dB×4回:4×105=400000
- 60 dB×2回:2×106=2000000
- 合計=2440000、これを N=10 で割ると 244000
- 10 log(244000)≒54 dB
パワー平均値は約54 dBで、選択肢(2)が正解です。
ここが分かれ目
単純な算術平均では (40×4+50×4+60×2)/10=48 dB になりますが、これは誤りです。振動レベルはエネルギーに戻して平均するため、大きい値に引っ張られて54 dBになります。回数が少なくても、レベルが大きい60 dBのエネルギー寄与が最も大きい点を押さえます。
覚え方
- パワー平均=エネルギーに戻して回数平均→dB化。
- 大きいレベルは少数でも支配。
- 算術平均より必ず大きく出る。
理解度チェック
Q.
パワー平均は数値の算術平均でよいか?
いいえ。各値を10L/10でエネルギーに戻し、回数で重み付けして平均し、dBに戻します。
Q.
同じデータで算術平均を出すといくつか?パワー平均とどちらが大きいか?
算術平均は48 dB、パワー平均は約54 dBで、パワー平均のほうが大きくなります。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月