令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問19を解説|振動防止対策の方法
令和2年度 騒音・振動特論 問19は、振動を防ぐための一般的な対策方法に関する問題です。挙げられた手だてのうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
振動を抑える基本は「発生源の加振力を下げる/途中で減衰させる/受け側の応答を小さくする」の三方向です。引っかけの核心は振動伝達率の向きにあります。振動源から基礎への振動伝達率は、弾性支持によって小さくしてこそ防振になります。これを「大きくする」と書けば向きが真逆で誤りです。したがって選択肢(3)が正解です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 加振力を小さくするのは発生源そのものを抑える対策で、有効です。 |
| (2) | ○(正しい) | 振幅倍率を小さくするのは、共振を避けて応答を抑える方向です。 |
| (3) | ×(誤り) | 振動伝達率は小さくするのが防振で、大きくするは逆です。 |
| (4) | ○(正しい) | 地盤を伝わる過程で減衰を大きくするのは、経路で減らす対策です。 |
| (5) | ○(正しい) | 受振部の振動応答を小さくするのは、受け側での対策です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
誤りは「振動源から基礎への振動伝達率を大きくする」とした点です。振動伝達率は、発生源から基礎へ伝わる振動の割合を表します。防振とは、弾性支持を入れてこの割合を小さくすることにほかなりません。もし伝達率を大きくすれば、基礎により多くの振動が伝わり状態は悪化します。向きがちょうど逆になっているのがこの選択肢の落とし穴です。
覚え方
- 防振の三方向=源で小さく・経路で減衰・受けで応答を抑える。
- 振動伝達率は「小さくする」が正解(大きくは悪化)。
- 共振域を避けて振幅倍率を下げる。
理解度チェック
Q.
振動源から基礎への振動伝達率は、防振では大きくするか小さくするか?
小さくします。弾性支持で伝わる割合を減らすのが防振です。
Q.
振動対策の三つの方向を挙げよ。
発生源で加振力を下げる/伝搬経路で減衰させる/受振側の応答を抑えるの三つです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月