令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問12を解説|等価騒音レベルの計算
令和2年度 騒音・振動特論 問12は、1秒間隔で10秒間測った騒音レベルの図から、この区間の等価騒音レベルを求める計算問題です。約何dBかを選びます。
この問題のポイント
等価騒音レベルは、各時刻のレベルをそのまま足して割るのではなく、いったんエネルギー(10L/10)に直して平均し、対数に戻して求めます。エネルギーは大きいレベルほど桁違いに大きいので、平均は高いレベルの側へ引っ張られ、単純な算術平均より高めになります。図の10個を丁寧にエネルギー平均すると、約65 dBに落ち着きます。答えは選択肢(3)です。
※ 問題文そのもの(図の値)は、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 59 dB。エネルギー平均は高いレベルに引っ張られるため、これでは低すぎます。 |
| (2) | ×(誤り) | 62 dB。エネルギー平均の結果としては、なお小さめです。 |
| (3) | ○(正しい) | 65 dB。10個のレベルをエネルギー平均した結果と一致します。 |
| (4) | ×(誤り) | 68 dB。区間の平均としては大きすぎます。 |
| (5) | ×(誤り) | 71 dB。ピーク付近の値であり、区間全体の平均ではありません。 |
計算の手順
- 各時刻のレベルLiをエネルギーに変換:10Li/10。
- 10個の平均をとる:(1/10) Σ 10Li/10。
- 対数に戻す:Leq=10 log〔(1/10) Σ 10Li/10〕。
- 高いレベルが平均を支配するため、単純平均より高め。結果は約65 dB。→選択肢(3)。
覚え方
- 等価騒音レベル=エネルギー平均(10L/10にして平均→dBに戻す)。
- 大きい音ほど強く効く。算術平均より高めに出る。
- まず全部エネルギーに直す、が計算の入口。
理解度チェック
Q.
等価騒音レベルは、各時刻のレベルを単純に足して割ればよいか?
いいえ。いったんエネルギー(10L/10)に直して平均し、対数に戻します。単純平均より高めに出ます。
Q.
エネルギー平均が高いレベル側へ寄るのはなぜか?
レベルが10 dB上がるとエネルギーは10倍になるため、大きい音が平均を支配するからです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月