令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問13を解説|オクターブバンド分析器
令和2年度 騒音・振動特論 問13は、オクターブバンド分析器および1/3オクターブバンド分析器に関する問題です。示された記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
これらの分析器は、中心周波数が上がるほど帯域幅も比例して広がる定比幅(定パーセント幅)フィルタです。引っかけの核心は、1/3オクターブバンドの隣り合う中心周波数の比です。1オクターブは周波数が2倍なので、その1/3刻みである1/3オクターブの比は21/3(約1.26)になります。選択肢(2)がこの比を「3又は1/3」としている点が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | ピンクノイズを定比幅で分析すると各バンドの値は平坦になります。正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り) | 1/3オクターブの隣接中心周波数比は21/3(約1.26)で、3又は1/3ではありません。 |
| (3) | ○(正しい) | ホワイトノイズを定比幅で分析すると+3 dB/octの直線になります。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | バンドパスフィルタは、有限の下端から上端までの伝送帯域をもつ単一フィルタです。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | JISではフィルタ特性によってクラス分けされています。正しい記述です。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
1オクターブは「周波数が2倍」の幅で、隣り合うオクターブバンドの中心周波数の比は2です。1/3オクターブはこの1オクターブを3等分(対数の上で3等分)したものなので、隣り合う中心周波数の比は21/3≒1.26になります。つまり1オクターブの中に1/3オクターブバンドが3本入る関係です。選択肢(2)の「比は3又は1/3」は、この21/3を取り違えた誤りです。
覚え方
- オクターブ=中心周波数比2(周波数が2倍)。
- 1/3オクターブ=比21/3≒1.26(1オクターブに3本)。
- 定比幅フィルタ→ピンクノイズは平坦、ホワイトノイズは+3 dB/oct。
理解度チェック
Q.
1/3オクターブバンドの隣り合う中心周波数の比はいくつか?
21/3(約1.26)です。1オクターブ(比2)を3等分した幅で、1オクターブに3本入ります。
Q.
定比幅の分析器でホワイトノイズを分析すると、周波数に対しどう変化するか?
周波数が上がるほど帯域幅が広がるので、+3 dB/octの直線状に増えていきます。ピンクノイズなら平坦です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月