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令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問11を解説|時間重み付け特性

令和2年度 騒音・振動特論 問11は、騒音計の時間重み付け特性(F・S)に関する問題です。示された記述のうち、誤っているものを選びます。

この問題のポイント

時間重み付け特性は、瞬間ごとの指示をどれだけなめらかに動かすかを決める仕組みで、速いF(時定数125 ms)と遅いS(時定数1 s)があります。引っかけの核心は、等価騒音レベルの求め方です。等価騒音レベルは、時間重み付け特性F・Sを使うのではなく、音圧の2乗(エネルギー)を測定区間で時間平均して求めます。選択肢(1)が「等価騒音レベルはFを用いて算出される」としている点が誤りです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(1)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)×(誤り)等価騒音レベルは時間重み付け特性を使わず、エネルギーの時間平均で算出します。
(2)○(正しい)Fは、継続時間の短い音にも追従できるよう感覚特性から決められています。正しい記述です。
(3)○(正しい)時間重み付け特性Fの時定数は125 msです。正しい記述です。
(4)○(正しい)Sは変動する騒音でも読み取りやすいよう、指示をゆっくり動かす特性です。正しい記述です。
(5)○(正しい)時間重み付け特性Sの時定数は1 sです。正しい記述です。

選択肢(1)のポイント(ここが誤り)

等価騒音レベルは、変動する騒音を「同じ音響エネルギーをもつ一定のレベル」に置き換えた量で、区間内の音圧の2乗を時間平均してから対数に直して求めます。ここに時間重み付け特性Fは関与しません。F・Sは、あくまで指示計器の針や数字をどれだけなめらかに動かすかを決めるもので、区間全体のエネルギー平均を計算する等価騒音レベルとは役割が別です。両者を結び付けた選択肢(1)が誤りです。

覚え方

  • 等価騒音レベル=エネルギー(音圧2乗)の時間平均。F・Sは使わない。
  • F=125 ms(速い)、S=1 s(遅い)。
  • F・Sは瞬時指示のなめらかさ、Leqは区間のエネルギー平均、と役割を分ける。

理解度チェック

Q.

等価騒音レベルは時間重み付け特性Fを使って計算するか?

使いません。音圧の2乗を区間で時間平均(エネルギー平均)してから対数に直して求めます。

Q.

時間重み付け特性FとSの時定数はそれぞれ何か?

Fは125 ms、Sは1 sです。Fは速く追従し、Sはゆっくり動いて読み取りやすくします。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF