令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問10を解説|騒音計
令和2年度 騒音・振動特論 問10は、騒音計の構成や校正・検定に関する問題です。示された記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
騒音計は、マイクロホンで受けた音を周波数重み付け(A特性など)と時間重み付けにかけて表示する測定器です。引っかけの核心は、校正の呼び分けにあります。音響的校正は、音響校正器(ピストンホンなど)でマイクロホンに基準音圧を実際に与えて指示を合わせる作業です。一方、内蔵の発振装置で基準電圧信号を出して増幅度を調整するのは電気的校正です。選択肢(5)はこの電気的校正の中身を「音響的校正」と説明していて、そこが誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 全方向の音を等しく受ける圧力形の全指向性マイクロホンが用いられます。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 風がマイクに当たって生じる雑音を抑えるため、ウインドスクリーンを装着します。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | A特性などの周波数補正を行う周波数重み付け演算部を備えます。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 計量法に基づく騒音計の検定の有効期間は5年間です。正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り) | 発振装置で基準電圧信号を出して増幅度を調整するのは電気的校正で、音響的校正ではありません。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
音響的校正は、音響校正器を騒音計のマイクロホンに取り付け、決められた基準音圧の音を実際に与えて、その音圧に対する指示が正しくなるよう合わせる作業です。これに対し、選択肢(5)が述べる「内蔵の発振装置で基準電圧信号を発生させ増幅度を調整する」のは、マイクロホン以降の電気回路だけを確かめる電気的校正のやり方です。音を使うか電気信号を使うかで両者は別物であり、電気的校正の中身を音響的校正と呼んだ点が誤りです。
覚え方
- 音響的校正=音響校正器でマイクに基準音圧を与える。
- 電気的校正=内蔵発振器の基準電圧信号で増幅度を調整。
- 騒音計の検定の有効期間=5年。
理解度チェック
Q.
音響校正器を使ってマイクに基準音圧を与える校正は何と呼ぶか?
音響的校正です。実際の音でマイクロホンから表示までを合わせます。基準電圧信号で調整するのは電気的校正です。
Q.
騒音計の検定の有効期間は何年か?
5年間です。行政的な計測などに使う騒音計は検定を受けた特定計量器である必要があります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月