令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問9を解説|遮音材料の用途
令和2年度 騒音・振動特論 問9は、遮音材料の用途に関する問題です。示された用途のうち、遮音材料の使い方として誤っているものを選びます。
この問題のポイント
遮音材料は、音を通しにくくして透過を防ぐための材料です。間仕切・防音カバー・外壁・塀は、いずれも音の「伝わり」「侵入」「放射」を防ぐ用途で、これは遮音の役割です。分かれ目は、反射音を減らす用途です。部屋の中の反射音や響きを抑えるのは、音を吸って熱に変える吸音材料の仕事で、遮音材料の用途ではありません。遮音(通さない)と吸音(反射を減らす)を分けて考えます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 反射音を低減するのは吸音材料の役割です。遮音材料の用途としては誤りです。 |
| (2) | ○(正しい) | 隣室へ音を通さない間仕切は、音の透過を防ぐ遮音の用途です。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 機械の騒音放射を防ぐ防音カバーは、音を閉じ込める遮音の用途です。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 外部からの騒音侵入を防ぐ外壁は、透過を防ぐ遮音の用途です。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 騒音を低減する塀は、透過を防ぎ回折で減音する遮音の用途です。正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
遮音材料は、音を通しにくくして透過を防ぐための材料で、質量が大きいほど有効になります(質量則)。一方、部屋の中で反射音を減らして響きを抑えるのは、音を吸って熱に変える吸音材料の役割です。選択肢(1)の「反射音を低減するための内壁」は吸音材料の用途であり、遮音材料の用途としては誤りです。遮音=外へ/中へ音を通さない、吸音=反射を減らす、と役割を分けて覚えます。
覚え方
- 遮音=音の透過を防ぐ(間仕切・カバー・外壁・塀)。
- 吸音=反射音・室内の響きを減らす。反射低減は吸音の仕事。
- 「反射を減らす」なら吸音、「通さない・防ぐ」なら遮音。
理解度チェック
Q.
部屋の中の反射音を減らしたいとき使うのは遮音材料か吸音材料か?
吸音材料です。音を吸って反射を減らします。遮音材料は音の透過を防ぐものです。
Q.
隣室へ音を漏らさない間仕切に求められるのは遮音・吸音どちらの性能か?
遮音です。音を通しにくくする性能で、質量則により質量が大きいほど有利になります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月