令和元年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問2を解説|音源対策
令和元年度 騒音・振動特論 問2は、空気中の圧力変化で発生する音波をおさえるための音源対策に関する穴埋め問題です。ア~エに入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
問われているのは「音を大きくしてしまう要因を避ける」という発想です。流路を急に広げたり、流れを乱したり、突起物を作ったりすると、乱流や渦が生じて音が出ます。そこでこれらを避けるのが音源対策の基本です。もう一つの柱が共鳴で、共鳴振動体の固有振動数と入射音の周波数が一致すると音が増幅してしまいます。分かれ目はこの最後の一点で、増幅を避けるには両者が「一致しない」ようにします。「一致する」と読み違えると意味が逆転します。この正しい組合せが選択肢(1)です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各空欄に入る正しい語句
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 急激に | 流路を急激に拡張すると剥離や渦で音が出るので、これを避けます。 |
| イ | 乱し | 流れを乱すと乱流騒音が生じるので、乱すことを避けます。 |
| ウ | 固有 | 共鳴に関わるのは共鳴振動体そのものの固有振動数です。 |
| エ | 一致しない | 固有振動数と入射音の周波数が一致しないようにして共鳴を避けます。 |
ここが分かれ目
最大のひっかけはエの「一致する/一致しない」です。共鳴は、固有振動数と入射音の周波数が一致したときに音が増幅する現象なので、増幅を避けたいなら一致しないようにするのが正解です。ここを「一致する」と入れると、対策の目的が真逆になります。アとイも「音を出す要因を避ける」という同じ向きで、流路は急激に広げず、流れは乱さない、と読めば整います。この向きがそろう組合せが選択肢(1)です。
覚え方
- 共鳴を避ける=固有振動数と入射音の周波数を一致させない。
- 音を出す要因(急な流路変化・流れの乱れ・突起物)は避ける。
- 「一致する=増幅」。対策側の答えは必ず「一致しない」。
理解度チェック
Q.
共鳴による音波の増幅を避けるには、固有振動数と入射音の周波数をどうすればよいか?
一致しないようにします。両者が一致すると共鳴して音が増幅するためです。
Q.
流路を急激に拡張したり流れを乱したりすることは、対策として推奨されるか?
いいえ。どちらも乱流や渦で音を発生させる要因なので、避けるべき事項です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月