令和元年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問1を解説|騒音対策の進め方
令和元年度 騒音・振動特論 問1は、事業所で騒音が問題になったときに行う効率的な対策の進め方に関する穴埋め問題です。流れ図のア~エに入る語句の正しい組合せのうち、最も適切なものを選びます。
この問題のポイント
騒音対策は、実地調査・診断で現状の見当をつけたあと、いきなり装置を作るのではなく、まず数値で現状を押さえてから手を打つのが効率的です。流れは「実地調査・診断 → 騒音測定で現状レベルを把握 → 対策案を作成 → 防止装置の設計・製作 → 対策実施 → 結果の確認・評価」という順序になります。分かれ目は入口で、調査・診断の次にくるのは対策実施でも装置の設計でもなく、まず騒音測定だという点です。原因と現状レベルを数字でつかんでから対策案を組み立てる、この順番に合う組合せが選択肢(5)です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)
各空欄に入る正しい語句
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 騒音測定 | 診断で当たりをつけたあと、現状の騒音レベルを数値で確定させます。 |
| イ | 対策案作成 | 測定結果と目標値の差から、費用対効果を見て対策の方針を決めます。 |
| ウ | 防止装置の設計,製作 | 決めた方針にそって、消音器・遮音壁などの具体的な装置を作ります。 |
| エ | 対策実施 | 装置を現場に据え付けて対策を行い、このあと結果を確認・評価します。 |
ここが分かれ目
ひっかけは「調査・診断の次に何をするか」です。誤りの選択肢は、入口をいきなり対策実施にしたり、装置の設計・製作を測定より前に置いたりしています。しかし現状レベルを数字でつかまないまま装置を作ると、目標との差が分からず過不足のある対策になりがちです。したがって診断のあとはまず騒音測定で現状を確定し、そのうえで対策案作成 → 設計・製作 → 実施と進みます。入口が騒音測定である組合せは選択肢(5)だけです。
覚え方
- 効率的な対策の流れ=調査・診断 → 測定 → 対策案 → 設計・製作 → 実施 → 確認・評価。
- 診断の次は「作る」ではなく「測る」。現状を数値で固めてから案を作る。
- 実施は流れの終盤。頭に対策実施がきたら順番の誤り。
理解度チェック
Q.
実地調査・診断のすぐ次に行う工程は何か?
騒音測定です。現状の騒音レベルを数値で確定させ、目標との差を見てから対策案を作ります。
Q.
対策案作成と防止装置の設計・製作は、どちらが先か?
対策案作成が先です。方針を決めてから、それを実現する装置を設計・製作します。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月