令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問22を解説|振動の影響
令和7年度 騒音・振動概論 問22は、振動が人体や生活に与える影響に関する一般的な正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
振動の影響は「感じる→苦情になる→睡眠に影響する→生理的影響が出る」と、レベルが上がるにつれて段階的に強まります。分かれ目は、睡眠妨害以外の生理的影響が現れ始める振動レベルです。睡眠への影響は比較的低いレベルから生じますが、睡眠妨害を除いた明確な生理的影響が出始めるのはもっと高いレベルです。選択肢(1)はこれを「75dB程度」と低めに述べている点が誤りです。他の選択肢(浅い睡眠ほど小さい振動で妨害、普段感じない振動は苦情になりやすい、電灯の揺れで気づく、家屋の増幅は方向で異なる)はいずれも正しい記述です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 睡眠妨害以外の生理的影響が生じ始めるのは、75dBより高い振動レベルです。75dB程度とするのは低すぎます。 |
| (2) | ○(正しい) | 睡眠が浅いほど、より小さい振動レベルで睡眠妨害が生じます。実態どおりです。 |
| (3) | ○(正しい) | 普段は振動を感じない生活で少しでも感じると、苦情につながりやすくなります。 |
| (4) | ○(正しい) | 電灯の揺れなど、視覚を通して建物の振動に気づくことがあります。 |
| (5) | ○(正しい) | 家屋の振動の増幅されやすさ(増幅特性)は、振動の方向によって異なります。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
振動レベルが上がると影響は段階的に強まり、まず「感じる」「苦情になる」、次に「睡眠に影響する」、さらに高くなって「睡眠妨害以外の生理的影響が出る」という順になります。選択肢(1)は、この睡眠妨害以外の生理的影響が生じ始めるレベルを「75dB程度」としていますが、実際にはこれより高い振動レベル(おおむね90dB程度とされます)で生じ始めます。つまり生理的影響のしきい値を低く見積もりすぎている点が誤りです。振動知覚閾値の約55dB(問21)や睡眠影響の生じるレベルと混同し、生理的影響も低いレベルで出ると考えると、この引っかけに落ちます。
覚え方
- 振動の影響は感じる→苦情→睡眠影響→生理的影響の順に強まる。
- 睡眠妨害以外の生理的影響が出始めるのは高いレベル(75dBは低すぎ)。
- 浅い睡眠ほど小さい振動で妨害。家屋の増幅特性は方向で異なる。
理解度チェック
睡眠妨害以外の生理的影響が生じ始めるのは、75dB程度で正しい?
いいえ。それより高い振動レベルで生じ始めます。75dBは低すぎる見積もりです。
睡眠の深さと、睡眠妨害が生じる振動レベルの関係は?
睡眠が浅いほど、より小さい振動レベルで睡眠妨害が生じます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月