令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問21を解説|振動の感覚と評価
令和7年度 騒音・振動概論 問21は、人が振動をどう感じ、どう評価するか(振動の感覚と評価)に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
感覚のしくみと評価規格が並びますが、覚える数値の核心は振動知覚閾値です。人が振動を感じ始める振動レベルは、一般に約55dBといわれます。選択肢(2)はこれを「65dB」と高めに述べており、覚えている値と1ランク(約10dB)ずれている点が誤りです。他の選択肢(音で間接的に振動を知る、短い衝撃振動は小さく感じる、ISO 2631-1では補正加速度実効値で評価、全身振動の許容基準は3方向合成の8時間等価値)は、いずれも正しい記述です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 振動に伴って出る音を耳で聞き、間接的に振動の存在に気づくことがあります。実感どおりです。 |
| (2) | ×(誤り) | 振動知覚閾値は一般に約55dBです。「65dB」は覚えるべき値より高く、誤りです。 |
| (3) | ○(正しい) | 2〜60Hzでは、継続時間2秒以下の衝撃正弦振動は連続正弦振動より小さく感じられます。 |
| (4) | ○(正しい) | ISO 2631-1:1997は、補正振動加速度実効値を用いて全身振動を評価します。 |
| (5) | ○(正しい) | 日本産業衛生学会の全身振動許容基準は、x・y・z 3方向の合成振動値の8時間等価周波数補正加速度実効値で示されます。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
人が振動を感じ始める最小の大きさが振動知覚閾値で、一般に振動レベルで約55dBとされます。選択肢(2)はこれを「65dB」としており、知覚し始めるレベルを実際より高く述べている点が誤りです。この55dBは、振動規制法の規制基準(多くの地域で60〜65dB程度)と近い値なので、「感じ始めるのが55dB前後、規制の目安がそれより少し上」というセットで押さえると混同しにくくなります。数値を1ランク上げて65dBと覚えていると、この誤りに引っかかります。
覚え方
- 振動知覚閾値は約55dB(感じ始めるレベル)。65dBではない。
- 短い衝撃振動(2秒以下)は連続振動より小さく感じる。
- 全身振動の評価は補正加速度実効値。許容基準は3方向合成の8時間等価値。
理解度チェック
人が振動を感じ始める振動知覚閾値は、振動レベルでおよそ何dB?
約55dBです。65dBは高すぎで、覚えるべき値からずれています。
継続時間が2秒以下の衝撃的な正弦振動は、連続する正弦振動と比べてどう感じる?
小さく感じます(2〜60Hzの範囲)。短い刺激ほど感覚として弱くとらえられます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月