令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問9を解説|人間の可聴特性
令和7年度 騒音・振動概論 問9は、人間の可聴特性に関する問題です。可聴範囲・最小可聴値・加齢による聴力変化などの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
可聴音圧レベルの範囲(およそ0~120dB)、可聴周波数の範囲(およそ20~20000Hz)、最小可聴値の意味などは、いずれも基本知識どおりに述べられています。引っかけの核心は加齢性難聴の進み方です。年齢とともに起こる聴力低下は、高い周波数のほうから先に進むのが特徴です。選択肢(5)はこれを「低い周波数のほうから」と逆に書いています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 可聴音圧レベルはおよそ0~120dBの範囲です。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 可聴周波数はおよそ20~20000Hzの範囲です。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 20~100Hzの音は圧迫感を伴った低い音として感じられる場合があります。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 聞こえる最小の音圧レベルを最小可聴値といいます。正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り) | 加齢性難聴は高い周波数のほうから聴力が低下します。「低い周波数のほうから」とする点が誤りです。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
加齢に伴う聴力の低下(加齢性難聴)は、高い周波数(高い音)から先に聞こえにくくなるのが典型的な特徴です。日常でも、年齢が上がると高い電子音やモスキート音が聞き取りにくくなる一方、低い声はしばらく聞こえる、という形で現れます。選択肢(5)は「低い周波数のほうから聴力が低下する」と、進む向きを逆に書いているため誤りです。可聴範囲や最小可聴値の記述はいずれも正しく、方向を反対にした(5)だけが誤りになります。
覚え方
- 加齢性難聴は高い音(高周波)から聞こえにくくなる。
- 可聴範囲=音圧0~120dB/周波数20~20000Hz。
- 最小可聴値=ようやく聞こえる最小の音圧レベル。
理解度チェック
Q.
加齢性難聴は高い音・低い音のどちらから聞こえにくくなる?
高い音(高い周波数)から先に聞こえにくくなります。
Q.
人間の可聴周波数のおおよその範囲は?
およそ20~20000Hzです。可聴音圧レベルはおよそ0~120dBです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月