令和5年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問22を解説|振動の性質
令和5年度 騒音・振動概論 問22は、振動の分類や性質に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
振動は、時間の正弦関数で表せる単振動、複数成分からなる複合振動、そして規則性のない不規則振動などに分かれます。引っかけの核心は、振幅や周期が不規則で、将来の値を確率的・統計的にしか表せない振動の名前です。これは不規則振動(ランダム振動)で、選択肢(3)はこれを「過渡振動」と取り違えています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 振動量が時間の正弦関数で表される振動を単振動(正弦振動)といいます。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 振動数によって伝搬速度が変わる現象を波動の分散といいます。正しい記述です。 |
| (3) | ×(誤り) | 将来値を確率的・統計的にしか表せない振動は不規則振動(ランダム振動)です。「過渡振動」とする点が誤りです。 |
| (4) | ○(正しい) | 単一の正弦振動でないものを総称して複合振動と呼びます。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 周波数を横軸、構成成分の強さを縦軸にとった表示を周波数スペクトルといいます。正しい記述です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
振幅や周期が不規則に変動し、将来の値を確率的・統計的な平均でしか表せない振動は不規則振動(ランダム振動)です。一方の過渡振動は、衝撃などで一時的に生じてやがて収まる非定常の振動を指し、統計的にしか表せないという性質とは別物です。選択肢(3)は不規則振動の説明に「過渡振動」の名を当てているため誤りになります。
覚え方
- 統計的にしか表せない不規則な揺れ=不規則(ランダム)振動。
- 過渡振動=一時的に生じて収まる非定常振動。
- 単一の正弦でない揺れの総称=複合振動。
理解度チェック
Q.
将来の値を統計的平均でしか表せない振動は何と呼びますか?
不規則振動(ランダム振動)です。過渡振動とは別の概念です。
Q.
波動の分散とはどのような現象ですか?
振動数によって伝搬速度が変わる現象です。地盤を伝わる波動などでみられます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月