令和5年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問21を解説|振動の生理的影響
令和5年度 騒音・振動概論 問21は、公害振動が人体に及ぼす生理的影響に関する問題です。不適当なものを選びます。
この問題のポイント
公害として問題になる程度の振動では、生理的影響よりも心理的影響のほうが強く現れます。生理的影響は交感神経が興奮した結果として出るもので、現れ始める振動レベルは比較的高い側です。引っかけの核心は、睡眠妨害以外の生理的影響が出始めるレベルです。選択肢(5)はこれを「75 dBから」と低めに述べており、実際にはこれより高い振動レベルから現れるため不適当です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(適当) | 生理的影響は、一般に交感神経が興奮した結果として出現します。適当な記述です。 |
| (2) | ○(適当) | 浅い眠りの睡眠深度ステージⅠでは、振動レベル65 dBで覚醒率が約70%とされます。適当な記述です。 |
| (3) | ○(適当) | 深い眠りのステージⅢでは、振動レベル79 dBでも覚醒率は半分以下とされます。適当な記述です。 |
| (4) | ○(適当) | 公害として問題となる振動では、生理的影響より心理的影響のほうが強く現れます。適当な記述です。 |
| (5) | ×(不適当) | 睡眠妨害以外の有意な生理的影響が出始めるのは75 dBより高い振動レベルからで、「75 dBから」とするのは低すぎます。 |
選択肢(5)のポイント(ここが不適当)
睡眠妨害は比較的低い振動レベルからでも起こりますが、それ以外の有意な生理的影響(自律神経系や内分泌系への影響)が現れ始めるのは、もっと高い振動レベルからです。選択肢(5)はこの境目を「75 dBから」と低く見積もっており、睡眠妨害と、それ以外の生理的影響が出始めるレベルを取り違えている点が不適当です。
覚え方
- 公害振動は生理的影響より心理的影響が強い。
- 睡眠妨害以外の生理的影響は高い振動レベルから。
- 生理的影響は交感神経の興奮として出現。
理解度チェック
Q.
公害として問題になる振動では、生理的影響と心理的影響のどちらが強く現れますか?
心理的影響のほうが強く現れます。
Q.
睡眠妨害以外の生理的影響は、低い振動レベルから現れますか?
いいえ。睡眠妨害は比較的低いレベルから起こりますが、それ以外の生理的影響が出始めるのはより高い振動レベルからです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月