令和5年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問10を解説|耳の構造と障害部位
令和5年度 騒音・振動概論 問10は、ヒトの耳の構造図について、著しく強大な衝撃音にさらされたとき最も障害を受けやすい聴覚部位の正しい組合せを選ぶ問題です。
この問題のポイント
音は外耳道→鼓膜→耳小骨→蝸牛(内耳)の順に伝わり、その通り道にある部位が強い衝撃音のエネルギをまともに受けます。障害を受けやすいのは、振動を直接受ける鼓膜、その振動を内耳へ伝える耳小骨、そして音を感じ取る蝸牛です。耳管や鼻咽喉、平衡器のように音の伝達路そのものでない部位は引っかけで、鼓膜・耳小骨・蝸牛の組合せが正解になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 外耳道・鼓膜・耳管の組合せ。耳管は気圧調整の管で、聴覚伝達の主役ではありません。 |
| (2) | ×(誤り) | 外耳道・鼓膜・耳小骨の組合せ。音を感受する蝸牛が抜けています。 |
| (3) | ×(誤り) | 鼓膜・耳管・聴神経の組合せ。耳管が含まれ、耳小骨・蝸牛が欠けています。 |
| (4) | ×(誤り) | 鼓膜・鼻咽喉・蝸牛の組合せ。鼻咽喉は音の伝達を担う聴覚部位ではありません。 |
| (5) | ○(正しい) | 鼓膜・耳小骨・蝸牛。音の通り道で衝撃を受けやすい3部位です。 |
選択肢(5)のポイント(ここが正解)
強大な衝撃音は、まず鼓膜を大きく振動させ、次いで鼓膜につながる耳小骨(つち骨・きぬた骨・あぶみ骨)を介して内耳へ伝わり、最後に蝸牛の有毛細胞を強く揺さぶります。これらは音の伝達と感受を担う中心部位なので、過大な音圧エネルギが集中し損傷しやすい部位です。一方、耳管は中耳の気圧を調整する管、鼻咽喉は耳管の出口側、平衡器(三半規管など)は平衡感覚をつかさどる器官で、いずれも音の伝達路の主役ではありません。したがって障害を受けやすいのは鼓膜・耳小骨・蝸牛です。
覚え方
- 音の通り道=鼓膜→耳小骨→蝸牛(この3つが衝撃音で傷みやすい)。
- 耳管・鼻咽喉は気圧調整、平衡器は平衡感覚(聴覚の主役でない)。
- 内耳の蝸牛が音を感じ取る最終段。
理解度チェック
Q.
強大な衝撃音で最も障害を受けやすい3部位は?
鼓膜・耳小骨・蝸牛です。音を伝え、感じ取る通り道の中心部位です。
Q.
耳管の役割は?
中耳の気圧を調整する管で、音の伝達の主役ではありません。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月