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令和4年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問23を解説|振動の性質と位相

令和4年度 騒音・振動概論 問23は、振動の基本的な性質に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを選びます。

この問題のポイント

波動の速度・波長・振動数の関係(c=λf)、衝撃波形が連続スペクトルをもつこと、強制振動の応答が定常項と過渡項で表せること、共振で振幅や基礎に作用する力が増大することは、いずれも基本どおりです。分かれ目は変位・速度・加速度の位相関係。正弦振動では、加速度は速度に対してπ/2、変位に対してπだけ位相が進みます。この記述で「速度に対してπ、変位に対してπ/2」とπとπ/2を入れ替えているものが誤りです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)伝搬速度c、振動数f、波長λの間にはc=λfの関係が成り立ちます。
(2)○(正しい)衝撃のような一過性の波形は、広い周波数にわたる連続的なスペクトルをもちます。
(3)×(誤り)加速度は速度に対してπ/2、変位に対してπずれます。記述はπとπ/2が逆です。
(4)○(正しい)減衰のある強制振動の振幅は、外力が続く限りの定常項と、短時間で消える過渡項で表せます。
(5)○(正しい)加振力で共振が生じると、振幅が拡大したり基礎に作用する力が増大したりします。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

正弦振動では、変位を時間で微分すると速度、さらに微分すると加速度になります。微分するたびに位相はπ/2ずつ進むため、速度は変位よりπ/2進み、加速度は速度よりπ/2進み、加速度は変位よりπ進みます。したがって加速度の位相のずれは、速度に対してπ/2、変位に対してπが正しい関係です。選択肢(3)は「速度に対してπ、変位に対してπ/2」と、πとπ/2を入れ替えて述べているため誤りになります。ほかの記述(c=λf、連続スペクトル、定常項と過渡項、共振による増大)は基本どおりです。

覚え方

  • 微分1回で位相はπ/2進む=加速度は速度にπ/2、変位にπ進む
  • c=λf(伝搬速度=波長×振動数)。
  • 共振=振幅拡大・基礎に作用する力の増大につながる。

理解度チェック

Q.

加速度の位相は、変位に対してどれだけずれる?

π(半周期分)です。変位を2回微分すると加速度になり、位相がπ進みます。

Q.

伝搬速度c、振動数f、波長λの関係式は?

c=λfです。波長と振動数の積が伝搬速度になります。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF