令和3年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問15を解説|音波の伝搬速度と温度
令和3年度 騒音・振動概論 問15は、空気中の音波の伝搬速度と温度の関係に関する穴埋め問題です。文中のア~ウに入る数値と語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
空気中の音速は温度が上がるほど速くなり、近似式は c≒331.5+0.61θ(θは摂氏温度)で表されます。ここで押さえる論点は3つ。係数ア=0.61、温度上昇で音速が速くなると波長はイ=長くなること、そして波長が長くなる分だけ高温用の消音器はウ=大形にしなければならないことです。波長は音速÷周波数なので、周波数が同じなら音速が速いほど波長は長くなる、という向きを取り違えないのが分かれ目です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 0.61 | 音速の近似式は c≒331.5+0.61θ。温度1℃あたり約0.61 m/s速くなります。 |
| イ | 長く | 波長=音速÷周波数。周波数が同じなら音速が速いほど波長は長くなります。 |
| ウ | 大形 | 波長が長いほど対応する消音器の寸法は大きくなるため、高温用は大形になります。 |
ここが分かれ目
誤答は係数を0.41としたものや、温度上昇で波長がイ=短くなる・消音器がウ=小形になる、と向きを逆にしたものです。音速の温度係数は約0.61で、0.41ではありません。そして波長は音速に比例して伸びるので、温度が上がって音速が速くなれば波長は長くなります。消音器は波長に見合った寸法が必要なので、波長が長くなるほど大形にしなければなりません。この「音速↑→波長↑→消音器大形」という一本の流れで3か所すべてが決まります。
覚え方
- 空気中の音速=331.5+0.61θ(θは摂氏温度)。係数は0.61。
- 温度上昇→音速速く→波長は長く(波長=音速÷周波数)。
- 波長が長いほど消音器は大形(高温用ほど大きくなる)。
理解度チェック
Q.
空気中の音速の近似式の温度係数はいくつ?
約0.61です。c≒331.5+0.61θで、温度が1℃上がるごとに約0.61 m/s速くなります。
Q.
温度が上がると波長はどうなる?
周波数が同じなら音速が速くなる分、波長は長くなります(波長=音速÷周波数)。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月