令和3年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問14を解説|平面波の諸量
令和3年度 騒音・振動概論 問14は、平面波として伝わる純音の各諸量(粒子速度・周期・波長・音圧レベル・音の強さのレベル)に関する問題です。与えられた5つの数値のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
音圧・音速・特性インピーダンスが与えられれば、残りの諸量はすべて公式一本で出せます。周期は周波数の逆数、波長は音速÷周波数、音圧レベルと音の強さのレベルは基準値との比の対数です。分かれ目は粒子速度。平面波では粒子速度実効値=音圧実効値÷特性インピーダンスで、2÷400=5×10⁻³ m/sになります。選択肢(1)はこれを半分の2.5×10⁻³としており、ここが誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 粒子速度実効値は音圧÷特性インピーダンス=2÷400=5×10⁻³ m/s。2.5×10⁻³は半分の値で誤りです。 |
| (2) | ○(正しい) | 周期は周波数の逆数で、1÷250=4×10⁻³ s。正しい値です。 |
| (3) | ○(正しい) | 波長は音速÷周波数で、340÷250=1.36 m。正しい値です。 |
| (4) | ○(正しい) | 音圧レベルは基準音圧2×10⁻⁵ Paとの比の対数で、20log(2÷2×10⁻⁵)=100 dB。正しい値です。 |
| (5) | ○(正しい) | 音の強さのレベルは特性インピーダンスが約400のとき音圧レベルとほぼ一致し、100 dB。正しい値です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
平面波では、音圧実効値 p と粒子速度実効値 u の関係は u=p÷(ρc) です。ここで ρc は空気の特性インピーダンス。数値を入れると u=2÷400=5×10⁻³ m/s となります。選択肢(1)はこれを2.5×10⁻³ m/s(正しい値の半分)としているため誤りです。特性インピーダンスを2倍で扱ってしまうと半分になるので、割る数を取り違えないことがカギになります。周期・波長・各レベルはいずれも公式どおりの正しい値なので、粒子速度だけを検算すれば正誤が確定します。
覚え方
- 平面波の粒子速度=音圧÷特性インピーダンス(u=p/ρc)。
- 周期は周波数の逆数、波長は音速÷周波数。
- 基準音圧は2×10⁻⁵ Pa。音圧2 Paなら音圧レベルは100 dB。
理解度チェック
平面波の粒子速度実効値はどう求める?
音圧実効値を特性インピーダンス(ρc)で割ります。p=2 Pa、ρc=400なら5×10⁻³ m/sです。
音圧実効値2 Paの音圧レベルは何dB?
基準音圧2×10⁻⁵ Paに対して20log(2÷2×10⁻⁵)=20log(10⁵)=100 dBです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月