令和3年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問10を解説|音の大きさ(sone)と音圧レベル
令和3年度 騒音・振動概論 問10は、音の大きさ(sone)と音圧レベルの関係を求める計算問題です。音の大きさ4soneの1kHz純音は、騒音レベル40dBの250Hz純音に比べて、音圧レベルが約何dB高いかを選びます。
この問題のポイント
2つの純音を音圧レベルにそろえて比べる問題です。カギは2段階の変換で、まずsoneをphon(ラウドネスレベル)に直し、1kHzでは phon がそのまま音圧レベルになることを使います。次に250Hzの純音は騒音レベル(A特性)で与えられているので、A特性の補正量を戻して音圧レベルに直します。この2点をそろえて引き算すると、約11dBの差になります。正答は選択肢(3)です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)
各選択肢の判定
| 選択肢 | 値(dB) | 判定 |
|---|---|---|
| (1) | 約5 | × 変換後の差より小さすぎます。 |
| (2) | 約8 | × A特性補正を戻し切っていない値に近く、合いません。 |
| (3) | 約11 | ○ 60dBと約48.6dBの差にほぼ一致します。 |
| (4) | 約14 | × 差より大きすぎます。 |
| (5) | 約17 | × 差より大きすぎます。 |
正解までの計算
手順は次のとおりです。
- 4soneをphonに変換:1sone=40phon、soneが2倍になるごとに+10phon。4soneは1soneの4倍(2倍を2回)なので、40+10×2=60phon。
- 1kHz純音では phon がそのまま音圧レベルになるので、1kHzの音の音圧レベルは60dB。
- 250Hzの純音は騒音レベル(A特性)40dB。250HzでのA特性補正は約−8.6dBなので、音圧レベル=40−(−8.6)≒48.6dB。
- 差=60−48.6≒11.4dB。四捨五入して約11dB。
1kHz側は phon=音圧レベルでそのまま、250Hz側はA特性で低めに測られている分を戻すのがポイントです。この補正を忘れると差を小さく見積もってしまいます。
覚え方
- ラウドネスは1sone=40phon、2倍ごとに+10phon。
- 1kHzでは phon=音圧レベル(基準周波数だから)。
- 騒音レベル(A特性)から音圧レベルへは、低い周波数ほど補正を大きく戻す。
理解度チェック
Q.
4soneは何phon?
60phonです。1sone=40phonで、soneが2倍になるごとに+10phonなので、40+10×2=60phonです。
Q.
250Hzの純音を騒音レベルから音圧レベルに直すには?
A特性の補正量(250Hzで約−8.6dB)を戻します。騒音レベル40dBなら音圧レベルは約48.6dBです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月