令和3年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問11を解説|マスキング効果
令和3年度 騒音・振動概論 問11は、マスキング効果に関する穴埋め問題です。文中のア~エに入る語句の最も適切な組合せを選びます。
この問題のポイント
マスキングは、妨害音(マスカー)があると別の音が聞き取りにくくなる現象で、その度合いは最小可聴値がどれだけ上がったか(マスキング量)で測ります。さらに、マスキングは妨害音より周波数の高い音に対して大きく、低い音に対しては小さいという「上方向へ広がる」性質があります。この向きを取り違えないことが分かれ目で、正答は選択肢(1)です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
空欄に入る正しい語句
| 空欄 | 語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 聞き取りにくく | 妨害音があると聴取音が聞こえにくくなる現象がマスキングです。 |
| イ | 最小可聴値 | 妨害音で上昇する最小可聴値の増分がマスキング量です。 |
| ウ | 高い | 妨害音より周波数の高い純音に対するマスキングが大きくなります。 |
| エ | 低い | 妨害音より周波数の低い純音に対しては相対的に小さくなります。 |
ここが分かれ目
引っかかりやすいのは、イの最小可聴値とウ・エの周波数の向きです。マスキング量は「アノイアンス」ではなく最小可聴値の増分で定義されます。また、マスキングは妨害音より高い周波数側に強く広がるので、「高い純音に対するほうが低い純音より大きい」が正しい向きです。高低を逆にすると誤りになるため、上方向に広がるイメージで固定しておきましょう。
覚え方
- マスキング量=最小可聴値の増分(アノイアンスではない)。
- マスクは高い周波数側に強く広がる(低い音は受けにくい)。
- 妨害音があると目的の音は聞き取りにくくなる。
理解度チェック
Q.
マスキング量は何の増分で定義される?
最小可聴値の増分です。妨害音によって聞こえ始めるレベルがどれだけ上がったかで表します。
Q.
マスキングは妨害音より高い音と低い音、どちらに大きい?
妨害音より周波数の高い音に対して大きくなります(上方向に広がる性質)。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月