令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問9を解説|鉄道騒音
令和2年度 騒音・振動概論 問9は、鉄道騒音に関する問題です。発生源・特徴・環境基準・評価指標・対策を扱う5つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
鉄道騒音は、列車の通過ごとに発生する間欠的な騒音です。分かれ目は評価指標にあります。「在来鉄道騒音測定マニュアル」(環境省)では、通過音を時間で平均した等価騒音レベルで評価します。選択肢(4)はこれを「最大騒音レベルの平均値」としており、指標を取り違えている点が誤りです。ピーク(最大値)で評価するのは新幹線鉄道騒音のイメージで、在来鉄道の評価とは異なります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 主要な発生源は、車輪とレールの摩擦や衝撃などです。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 列車が通るたびに生じるため、発生が間欠的である点が特徴です。 |
| (3) | ○(正しい) | 環境基本法に基づき「新幹線鉄道騒音に係る環境基準」が定められています。 |
| (4) | ×(誤り) | 在来鉄道の評価指標は等価騒音レベルです。最大騒音レベルの平均値ではありません。 |
| (5) | ○(正しい) | 遮音壁やロングレール化などの軌道対策、低騒音車両や車輪削正などの車両対策があります。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
在来鉄道の騒音は、列車が通過するたびに生じる間欠的な音で、1本ごとに継続時間も大きさも異なります。こうした音は、一定時間のエネルギーを平均してならした等価騒音レベルで評価するのが「在来鉄道騒音測定マニュアル」の考え方です。選択肢(4)はこれを最大騒音レベルの平均値としていますが、通過ごとのピーク値を平均する方法は新幹線鉄道騒音の評価に近いイメージで、在来鉄道マニュアルの指標とは異なります。在来鉄道は等価騒音レベル、新幹線は通過時の最大騒音レベル、と評価の枠組みが分かれている点を区別しておきましょう。
覚え方
- 在来鉄道の評価指標は等価騒音レベル。最大値の平均ではない。
- 新幹線鉄道騒音は通過時の最大騒音レベルで評価する枠組み。
- 鉄道騒音の主な発生源は車輪とレールの摩擦・衝撃。発生は間欠的。
理解度チェック
Q.
「在来鉄道騒音測定マニュアル」の評価指標は何か?
等価騒音レベルです。最大騒音レベルの平均値ではありません。
Q.
鉄道騒音の主要な発生源は何か?
車輪とレールの摩擦や衝撃などです。列車の通過ごとに生じる間欠的な騒音になります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月