令和元年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問17を解説|振動源の特徴
令和元年度 騒音・振動概論 問17は、振動源の一般的な特徴に関する問題です。工場・事業場振動、建設作業振動、道路交通振動、新幹線鉄道振動それぞれの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
振動源ごとの苦情の背景(都市化・住居密集、事前説明の不足、代替工法の要否など)はおおむね素直に正しく書かれています。ひっかかりやすいのは道路交通振動で、幹線道路沿線の振動レベルのピーク値が何によって決まるか。地盤に伝わる振動が大きいのは軸重の重い大型車の走行時で、乗用車ではありません。選択肢(4)はここを「乗用車」としており、原因の取り違えが誤りの核心です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 都市化で工場周辺に住居が密集することは、工場・事業場振動の苦情を招く一因です。 |
| (2) | ○(正しい) | 建設作業振動の苦情は、事前説明の不足などソフト面の不備に起因することがあります。 |
| (3) | ○(正しい) | 建設作業振動の防止には、低振動の代替工法や時間制限など複数の対策が要ることが多いです。 |
| (4) | ×(誤り) | 沿線の振動レベルのピーク値は大型車の走行に起因することが多く、乗用車ではありません。 |
| (5) | ○(正しい) | 新幹線鉄道振動の沿線振動レベルは、列車速度と関係があります。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
道路交通振動は、路面の凹凸を車輪が乗り越えるときの衝撃が地盤に伝わって生じます。地盤を強く揺らすのは軸重の重い車両ほどで、幹線道路沿線で観測される振動レベルのピーク値は大型車(大型トラックやバスなど)の通過に起因することが多くなります。台数として多い乗用車は軸重が軽く、1台あたりの振動寄与は小さいので、ピークをつくる主役ではありません。選択肢(4)は原因を乗用車と入れ替えているため誤りです。
覚え方
- 道路交通振動のピークは軸重の重い大型車が主役、乗用車ではない。
- 建設作業振動の苦情=事前説明などソフト面の不備も一因。
- 新幹線振動は列車速度と関係あり。速度が上がると振動も増える傾向。
理解度チェック
Q.
幹線道路沿線で振動レベルのピーク値をつくる主役は?
大型車(大型トラックやバスなど)の走行です。軸重が重いほど地盤を強く揺らします。
Q.
建設作業振動の苦情はハード面(機械や工法)だけが原因?
いいえ。周辺への事前説明の不足など、ソフト面の不備が苦情につながることもあります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月