令和元年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問18を解説|移動発生源の振動
令和元年度 騒音・振動概論 問18は、移動発生源(道路交通・鉄道・新幹線)による振動の特徴に関する問題です。5つの記述のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
道路交通振動の不規則な変動、鉄道振動の発生源、新幹線の台形状の時間変化などはおおむね正しく書かれています。分かれ目は、幹線道路で日内の交通量の変化と最もよく同期するのはどの評価量か。80パーセントレンジの上端(大きいほうの値)は、軸重の重い大型車が1台通過するたびのピークに強く左右されるため、乗用車を含む交通量全体の増減とは単純には同期しません。選択肢(2)はこれを「最も同期する」と言い切っており、そこが誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 道路交通振動の振動レベルは、通過車両の種類や量で一般に不規則に変動します。 |
| (2) | ×(誤り) | 80パーセントレンジの上端は大型車の通過ピークに左右され、交通量の変化と最も同期するとは言えません。 |
| (3) | ○(正しい) | 鉄道振動の主要な発生源は、騒音と同様に車輪とレールの摩擦や衝撃です。 |
| (4) | ○(正しい) | 新幹線振動は、列車通過時に振動レベルが台形状に立ち上がって収まる時間変化を示します。 |
| (5) | ○(正しい) | 新幹線振動は構造形式で伝わり方が変わり、高架橋区間で相対的に大きくなる場合があります。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
80パーセントレンジの上端は、変動する振動レベルのうち大きめの値を代表する量です。道路交通振動でこの値を押し上げるのは、軸重の重い大型車が通過する瞬間のピークであり、大型車の混入具合に強く支配されます。一方、日内の交通量(台数)の変化は台数の多い乗用車の動きに大きく左右されます。両者は動く要因が違うため、「交通量の変化と最も同期するのが80パーセントレンジの上端」と結び付けるのは正確ではありません。ピーク寄りの評価量と交通量そのものを直結させている点が、この選択肢の誤りです。
覚え方
- 80パーセントレンジの上端=大型車の通過ピークに左右される大きめの値。
- 交通量(台数)の変化は乗用車の増減に強く影響され、ピーク量とは要因が別。
- 鉄道振動の発生源は騒音と同じく車輪とレールの摩擦・衝撃。
理解度チェック
Q.
80パーセントレンジの上端を押し上げる主因は?
軸重の重い大型車の通過ピークです。そのため交通量(台数)全体の変化とは単純に同期しません。
Q.
鉄道振動の主要な発生源は騒音と共通している?
はい。どちらも車輪とレールの摩擦や衝撃が主要な発生源です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月