公害防止管理者 独学ノート

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令和7年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問14を解説|生物膜法

令和7年度 汚水処理特論 問14は、生物膜法の特徴に関する正誤問題です。最も不適切なものを選びます。

この問題のポイント

生物膜法は、支持体(担体)の表面に微生物の膜を付着させて排水を処理する方法です。微生物を槽内に長くとどめられるので、増殖の遅い硝化菌を保持しやすく、負荷変動や阻害物質にも比較的強いという長所があります。一方で、この問題の分かれ目はSSの除去や処理水の澄み具合(透視度)まで得意だと言い切ってよいかです。生物膜は厚くなると剥がれて流出するため、剥離片がSSとして処理水に混じりやすく、この面では活性汚泥法より有利とは限りません。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(最も不適切な記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)担体に付着保持できるため、増殖速度の遅い硝化菌などを系内にとどめやすい長所があります。
(2)○(正しい)多様な微生物が膜として定着しているため、阻害物質の流入や負荷変動に対する抵抗力が強いケースが多いです。
(3)×(最も不適切)剥離した生物膜が流出しやすく、SS除去や透視度の点では活性汚泥法より優れるとは限りません。高いと言い切る点が不適切です。
(4)○(正しい)固定床では剥離した微生物が担体のすき間に詰まり、閉塞を起こすことがあります。
(5)○(正しい)包括固定化法は、担体を作る段階で硝化菌など目的の微生物をあらかじめ閉じ込めた方法です。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

生物膜法では、担体表面の生物膜が成長して厚くなると、内側へ酸素や基質が届かなくなり、やがて自然に剥がれ落ちます(剥離)。この剥離片が処理水へ流れ出るため、SSの除去能力が高い・処理水の透視度が高いと言い切るのは不適切です。むしろ剥離汚泥の流出により、固液分離をしっかり行う活性汚泥法+沈殿池と比べて、SSや透視度では有利とは限りません。長所(硝化菌の保持・負荷変動への強さ)と、苦手な点(剥離汚泥の流出)を取り違えないことが核心です。

覚え方

  • 生物膜法の長所は硝化菌を保持・負荷変動に強い。苦手は剥離汚泥の流出。
  • 厚くなった膜は剥離して流出 → SS・透視度では過信しない。
  • 固定床は剥離片で閉塞しやすい、もセットで覚える。

理解度チェック

Q.

生物膜法はSS除去や処理水の透視度の点で活性汚泥法より優れている?

優れているとは限りません。厚くなった生物膜が剥離して流出するため、SSや透視度の面ではむしろ不利になることがあります。長所は硝化菌の保持や負荷変動への強さです。

Q.

包括固定化法とはどんな方法?

担体を作る段階で、硝化菌など目的の微生物をあらかじめ閉じ込めた担体を用いる方法です。特定の機能をもつ菌を確実に保持できます。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF

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