令和4年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問12を解説|各種活性汚泥法
令和4年度 汚水処理特論 問12は、各種活性汚泥法に関する問題です。最も不適切なものを選びます。
この問題のポイント
標準法を基本に、流入や曝気を工夫したさまざまな活性汚泥法が問われます。オキシデーションディッチ・回分式・酸素活性汚泥・深層曝気の説明はいずれも妥当です。引っかけの核心はステップエアレーション法の説明です。ステップエアレーション法は、流入水を曝気槽の複数箇所から分けて流入させ、汚泥への負荷を分散させる方式です。これを「流入負荷に応じて曝気量を変える省エネ運転」と言い換えると、別の運転方法の説明にすり替わってしまい不適切になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(最も不適切な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | ステップエアレーション法は流入水を複数箇所から分割流入させて負荷を分散する方式です。「曝気量を変える省エネ運転」という説明が不適切です。 |
| (2) | ○(正しい) | オキシデーションディッチ法は環状の浅い水路で、回転ブラシなどが曝気と流動を同時に行います。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 回分式は単一の槽で流入・反応・沈殿・排出を1サイクルとして繰り返します。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 酸素活性汚泥法は空気の代わりに酸素を使い、酸素分圧が高いため酸素移動速度を大きくできます。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | ポンプ循環式深層曝気法は水深を深くし、汚泥濃度を高めて運転します。正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
ステップエアレーション法の要点は、流入水を1か所に集中させず、曝気槽の入口から複数の地点に分けて流し込むことにあります。こうすると槽の前半に負荷が集中せず、酸素消費が槽全体にならされて汚泥への負担が分散します。選択肢(1)は、この「流入水を分割して流入させる」という肝心の特徴に触れず、「流入負荷に応じて曝気量を変える省エネ運転」とすり替えている点が不適切です。名前(ステップ=段階的な流入)と説明が食い違っているのを見抜くのがポイントです。
覚え方
- ステップエアレーション法=流入水を複数箇所から分割流入して負荷を分散。
- オキシデーションディッチは環状水路+回転ブラシで曝気と流動を同時に。
理解度チェック
Q.
ステップエアレーション法の特徴は?
流入水を曝気槽の複数箇所から分割して流入させ、負荷を分散する方式です。曝気量を負荷に合わせて変える運転という説明は当てはまりません。
Q.
回分式活性汚泥法は、どのように処理を進める?
単一の槽で流入・反応・沈殿・排出を1サイクルとして繰り返します。反応槽と沈殿槽の機能を1つの槽に持たせます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月