令和4年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問7を解説|活性炭吸着装置
令和4年度 汚水処理特論 問7は、活性炭吸着装置に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
活性炭吸着には、活性炭を槽に固定する固定層と、活性炭を少しずつ入れ替える移動層があります。固定層・攪拌槽吸着の運転や材質の話が並びます。引っかけの核心は、固定層と移動層の長所・短所の振り分けです。装置が複雑になる・運転操作が煩雑・活性炭の性能劣化が早い、という欠点は移動層側の特徴で、固定層はむしろ装置が簡単で操作も容易です。この短所を固定層のものとして書いた記述が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 圧力式の鋼板製容器は、エポキシ系塗料やゴムライニングで腐食を防ぎます。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 固定層の活性炭層内は微生物が繁殖しやすい環境です。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 破過点に達したら、塔内の活性炭を全量取り出して新炭または再生炭と交換します。正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | 装置が複雑・運転が煩雑・性能劣化が早いのは移動層側の欠点です。固定層は装置が簡単で操作も容易です。 |
| (5) | ○(正しい) | 攪拌槽吸着で吸着剤を節減し処理水濃度を下げるには、向流多段吸着が有効です。正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
固定層吸着は、活性炭を槽に詰めて水を通すだけの構造が単純な方式で、運転も比較的容易です。一方、活性炭を連続的に出し入れする移動層は、炭を送る機構や制御が必要になるため装置が複雑になり、運転操作も煩雑になります。選択肢(4)は、本来移動層側の短所である「装置が複雑・運転が煩雑・性能劣化が早い」を固定層の欠点として述べている点が誤りです。固定層と移動層の長所短所を取り違えさせる、向きの入れ替え問題です。
覚え方
- 固定層=構造が単純・運転が容易。複雑・煩雑なのは移動層。
- 破過点に達したら塔内の活性炭を全量交換(新炭または再生炭)。
理解度チェック
Q.
装置が複雑で運転操作が煩雑になりやすいのは、固定層と移動層のどちら?
移動層です。固定層は構造が単純で運転も容易です。
Q.
固定層で破過点に達したら、活性炭はどう扱う?
塔内の活性炭を全量取り出し、新炭または再生炭と交換します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月