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令和4年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問6を解説|pH調節と金属除去

令和4年度 汚水処理特論 問6は、pH調節による排水中の金属イオン除去に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

金属イオンを含む排水にアルカリを加えてpHを上げると、水酸化物として沈殿し分離できます。ただし一部の金属は、pHを上げすぎると逆に溶け戻る(再溶解する)性質があります。引っかけの核心は、この再溶解する金属の種類です。高pHで水酸化物イオンと反応して錯イオンになり再溶解するのは、亜鉛やアルミニウムなどの両性金属で、鉄やマンガンではありません。金属名を差し替えたところが誤りです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)アルカリを加えてpHを上げると、水酸化物イオンと反応して水酸化物の沈殿が生じます。正しい記述です。
(2)×(誤り)高pHで再溶解するのは亜鉛・アルミニウムなどの両性金属であり、鉄やマンガンではありません。金属名が誤りです。
(3)○(正しい)アルカリ剤には水酸化ナトリウム・炭酸ナトリウム・水酸化カルシウムなどがあります。正しい記述です。
(4)○(正しい)空気を吹き込みFe2+をFe3+に酸化すると、低いpHで除去できるようになります。正しい記述です。
(5)○(正しい)スラッジの一部を反応槽へ返送すると、沈降濃縮脱水特性を改善できます。正しい記述です。

選択肢(2)のポイント(ここが誤り)

金属水酸化物は、ある範囲のpHでもっとも溶けにくく沈殿しますが、両性金属はpHを上げすぎると過剰の水酸化物イオンと反応して錯イオンとなり、再び溶け出します。この性質を示す代表が亜鉛・アルミニウム・鉛・クロムなどです。一方、鉄やマンガンは両性金属ではないため、高pHでこのような再溶解は起こりにくい金属です。選択肢(2)は再溶解する金属として鉄やマンガンを挙げている点が誤りで、正しくは両性金属についての注意です。

覚え方

  • 高pHで再溶解するのは両性金属(亜鉛・アルミニウムなど)。鉄・マンガンではない。
  • Fe2+は空気で酸化してFe3+にすると、低いpHで除去できる。

理解度チェック

Q.

pHを上げすぎると水酸化物が再溶解しやすいのはどんな金属?

両性金属です。亜鉛やアルミニウムなどで、鉄やマンガンは該当しません。

Q.

Fe2+を除去しやすくするには、どんな操作をする?

空気を吹き込んでFe3+に酸化します。Fe3+はより低いpHで水酸化物として除去できます。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF