令和3年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問17を解説|循環式硝化脱窒素法
令和3年度 汚水処理特論 問17は、循環式硝化脱窒素法のプロセス図に関する問題です。図中のA〜Cに入る槽の名称の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
循環式硝化脱窒素法は、排水をまず無酸素の脱窒素槽へ入れ、次の硝化槽でできた硝化液(硝酸を含む)を脱窒素槽へ戻して、排水中の有機物を使って脱窒する方式です。分かれ目は槽の並び順で、排水が最初に入るのは脱窒素槽(硝化槽が先ではない)という点。図では二次脱窒素槽の後、沈殿槽の前に短時間の再曝気槽が置かれます。この順序が読めれば組合せは一つに決まります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)
各空欄に入る槽
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| A | 脱窒素槽 | 排水が最初に入る無酸素槽。循環してきた硝化液の硝酸を、排水中の有機物で窒素ガスへ還元します。 |
| B | 硝化槽 | 好気でアンモニアを硝酸まで酸化する槽。ここの硝化液を脱窒素槽Aへ循環します。 |
| C | 再曝気槽 | 二次脱窒素槽の後、沈殿槽の前に短時間曝気し、汚泥の沈降性を整える槽です。 |
ここが分かれ目
排水は有機物(炭素源)を含むので、先に脱窒素槽Aへ入れて脱窒に使うのが要点です。もし硝化槽を先に置くと、脱窒に必要な有機物が硝化の段階で消費されてしまい、後で外部から水素供与体を足す量が増えてしまいます。硝化槽Bで生じた硝化液は脱窒素槽Aへ循環し、二次脱窒素槽では不足分を補うために水素供与体(メタノールなど)を外部添加します。最後の再曝気槽Cは、残った窒素ガスの気泡を抜いて汚泥を沈みやすくする役目です。Aを硝化槽と取り違えると順序が逆になり、全体の組合せが崩れます。
覚え方
- 循環式の並びは脱窒素→硝化→二次脱窒素→再曝気→沈殿。排水は先に脱窒素槽。
- 循環液は硝化槽から脱窒素槽へ戻す。有機物は排水側で確保。
- 沈殿の前に再曝気槽で沈降性を整える。
理解度チェック
Q.
排水は最初にどの槽へ入る?
脱窒素槽です。排水中の有機物を脱窒に使うため、先に脱窒素槽へ入れます。
Q.
沈殿槽の直前にある再曝気槽の役目は?
汚泥の沈降性を整えることです。短時間の曝気で窒素ガスの気泡を抜き、沈殿しやすくします。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月