令和6年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問13を解説|デーコン反応
令和6年度 ダイオキシン類概論 問13は、デーコン(Deacon)反応の説明として正しいものを選ぶ問題です。5つの説明から正しいものを1つ選びます。
この問題のポイント
デーコン反応は、塩化水素(HCl)が酸素で酸化されて分子状塩素(Cl2)になる反応です。焼却の場では、塩化水素として存在していた塩素がこの反応で反応性の高い塩素分子に変わり、これが有機物を塩素化してダイオキシン類の生成につながります。引っかけは、脱塩素化(塩素が外れる向き)や、塩素系プラスチックから塩化水素ができる反応など、塩素の出入りの向きを逆にした説明です。デーコン反応は「塩化水素→分子状塩素」という生成の向きが要点です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(正しい説明)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 有機塩素化合物の脱塩素化反応。塩素が外れる向きで、デーコン反応とは逆です。 |
| (2) | ○(正しい) | 塩化水素から分子状塩素が生成する反応。これがデーコン反応です。正しい記述です。 |
| (3) | ×(誤り) | 高温で無機塩化物から塩素原子が離脱する反応。デーコン反応の説明ではありません。 |
| (4) | ×(誤り) | 塩素系プラスチックから塩化水素が生成する反応。塩化水素が「できる」向きで、デーコン反応とは別です。 |
| (5) | ×(誤り) | 前駆体からダイオキシン類が生成する反応。前駆体反応の説明で、デーコン反応ではありません。 |
選択肢(2)のポイント(ここが正しい)
デーコン反応は、2HCl + 1/2 O2 → Cl2 + H2O のように、塩化水素が酸化されて反応性の高い分子状塩素を生む反応です。焼却の場でこうしてできた塩素分子が有機物を塩素化し、ダイオキシン類の生成を後押しします。誤りの選択肢は塩素の出入りの向きを取り違えたものが多く、「脱塩素化」((1))や「塩化水素ができる」((4))は生成の向きが逆です。デーコン反応は「HClが酸化されてCl2が生まれる」と、生成物が塩素分子であることをはっきり覚えておきます。
覚え方
- デーコン反応=塩化水素(HCl)が酸化されて分子状塩素(Cl2)を生成。
- できた塩素が有機物を塩素化し、ダイオキシン類生成につながる。
- 「脱塩素化」「塩化水素ができる」は向きが逆の引っかけ。
理解度チェック
Q.
デーコン反応で生成するのは何?
分子状塩素(Cl2)です。塩化水素が酸素で酸化されて生じ、有機物の塩素化を促します。
Q.
デーコン反応は「脱塩素化反応」といえる?
いえません。塩化水素から塩素分子が生まれる反応で、塩素が外れる脱塩素化とは向きが逆です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月