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令和4年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問14を解説|環境汚染

令和4年度 ダイオキシン類概論 問14は、ダイオキシン類による環境汚染に関する記述問題です。汚染の経路や物質の性質のうち誤っているものを選びます。

この問題のポイント

ダイオキシン類は、農薬の不純物、焼却炉での生成、パルプ漂白での生成など、さまざまな経路で環境に入り込みます。これらの経路の記述は正しく並んでいます。引っかけの核心は、生物濃縮の理由づけです。ダイオキシン類は脂溶性が高いため、生物の脂肪に取り込まれて濃縮され、体内に蓄積されます。「脂溶性が低いので生物濃縮される」とする言い回しは、原因と結果が逆になっており誤りです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)クロロフェノールなどの不純物として存在し、散布で環境を汚染した点は正しい記述です。
(2)○(正しい)塩素の存在下で有機化合物が加熱・燃焼して生成し、排ガスで放出された点は正しい記述です。
(3)○(正しい)製紙工場のパルプ漂白で生成し、廃液とともに流出した点は正しい記述です。
(4)×(誤り)ダイオキシン類は脂溶性が高いため生物濃縮されます。「脂溶性が低い」が誤りです。
(5)○(正しい)PCBsは化学的に安定・不燃性で、分解されず環境中に残留する点は正しい記述です。

選択肢(4)のポイント(ここが誤り)

生物濃縮は、水に溶けにくく脂肪になじみやすい物質が、食物連鎖を通じて体内にたまっていく現象です。ダイオキシン類は脂溶性が高い(水になじみにくい)ために脂肪へ移行しやすく、これが生物濃縮の原因になります。選択肢(4)は「脂溶性が低いので生物濃縮される」としており、濃縮を起こす理由を正反対に述べている点が誤りです。生物濃縮を問われたら、「脂溶性が高い → 脂肪にたまる → 濃縮」という向きで押さえておくと取り違えを防げます。

覚え方

  • 生物濃縮の向きは脂溶性が高い → 脂肪にたまる → 濃縮
  • ダイオキシン類は難分解性で、環境中に長く残る。
  • 汚染経路:農薬の不純物・焼却炉・パルプ漂白など。

理解度チェック

Q.

ダイオキシン類が生物濃縮されるのはなぜか?

脂溶性が高いためです。脂肪になじみやすく、体内にたまっていきます。

Q.

PCBsが環境中に残留しやすいのはどんな性質のためか?

化学的に安定で不燃性のためです。分解されにくく残留します。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF