令和7年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問22を解説|ダイオキシン類の同定
令和7年度 ダイオキシン類特論 問22は、PCDDs・PCDFs・PCBsの同定の判定基準について、ア~エに入る語句の正しい組合せを選ぶ問題です。
この問題のポイント
ダイオキシン類の同定では、モニターした2つ以上のイオンの強度の比が、標準物質や理論値とほぼ一致するかで判定します。ここで比べるのはクロマトグラム上のピーク面積の比であり、理論上のイオン強度比は塩素原子の同位体存在比から導かれます。分かれ目は、この2つの語(面積か高さか、塩素か炭素か)と、許容される幅の数値(通常±15%、低濃度では±25%)を正しく組み合わせることです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各空欄に入る正しい語句
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | ピーク面積 | 比べるのはクロマトグラム上のピーク面積の比。高さではありません。 |
| イ | 塩素原子 | 理論のイオン強度比は塩素原子の同位体存在比から導きます。炭素ではありません。 |
| ウ | ±15% | 通常の濃度域で許容される、理論比からのずれの幅です。 |
| エ | ±25% | 検出下限の3倍以下の低濃度では、許容幅がより広くなります。 |
ここが分かれ目
混同しやすいのは、比較対象を「ピーク高さ」としたり、同位体比の根拠を「炭素原子」としたりする選択肢です。同定で使うのはピーク面積の比で、塩素は同位体(35Clと37Cl)の存在比がイオン強度比を決めるため、根拠になるのは塩素原子です。許容幅は、濃度が十分あるときは±15%、検出下限の3倍以下という低濃度では判定が不安定になるため±25%と広く取ります。「面積・塩素・15・25」をまとめて覚えると、(1)に一発で絞れます。
覚え方
- 同定はピーク面積の比×塩素の同位体比で判定。高さ・炭素は誤り。
- 許容幅は通常±15%、低濃度(検出下限の3倍以下)では±25%。
- 低濃度ほど許容幅は広がる、という方向で数値を思い出す。
理解度チェック
Q.
同定でイオン強度比を比べるとき、比べるのはピークの何か?
ピーク面積の比です。ピーク高さではありません。
Q.
検出下限の3倍以下の低濃度で許容される、理論比からのずれの幅は?
±25%です。通常濃度の±15%より広く取ります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月