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令和7年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問13を解説|パルプ漂白技術(ECF漂白)

令和7年度 ダイオキシン類特論 問13は、パルプ漂白技術(ECF漂白)に関する下線部問題です。下線を付した箇所のうち誤っているものを選びます。

この問題のポイント

ECF漂白は、ダイオキシン類発生の主因となる分子状塩素を使わず、二酸化塩素と酸素系漂白剤を組み合わせる方式です。ここで押さえる核心は、漂白薬品が何反応で色素を分解するかです。二酸化塩素は酸化反応を主体として働く薬品で、酸素・過酸化水素・オゾンといった酸素系漂白剤も酸化で色素を壊します。下線部では二酸化塩素を「還元反応を主体とする」と説明しており、反応の向きが逆になっている点が引っかけです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

下線部正誤解説
(1)○(正しい)ECF漂白が分子状塩素を使わない方式であるという点は正しい記述です。
(2)○(正しい)二酸化塩素と酸素系漂白剤を組み合わせるという点は正しい記述です。
(3)×(誤り)二酸化塩素は酸化反応を主体とする漂白薬品です。「還元反応を主体とする」とする点が誤りです。
(4)○(正しい)酸素系漂白剤として酸素・過酸化水素を用いるという点は正しい記述です。
(5)○(正しい)酸素系漂白剤としてオゾンを用いるという点は正しい記述です。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

漂白は、パルプに残る色のもとになる成分を分解して白くする操作です。ECF漂白で使う二酸化塩素は、相手から電子を奪って色素を壊す酸化反応を主体とする薬品です。組み合わせる酸素・過酸化水素・オゾンといった酸素系漂白剤も、同じく酸化によって色素を分解します。下線部(3)は二酸化塩素を「還元反応を主体とする」と説明していますが、これは反応の向きが逆で誤りです。ECFは分子状塩素を使わずにダイオキシン類の発生を抑える方式である、という全体像は正しく、誤りは反応の向きだけに絞られます。

覚え方

  • 二酸化塩素は酸化反応で漂白(還元ではない)。
  • ECF漂白=分子状塩素を使わずダイオキシン類の発生を抑える方式。
  • 酸素・過酸化水素・オゾンなどの酸素系漂白剤も酸化で色素を分解。

理解度チェック

Q.

二酸化塩素は酸化と還元のどちらを主体に漂白する?

酸化反応を主体とします。「還元反応」とするのは誤りです。

Q.

ECF漂白が使わない、ダイオキシン類発生の主因となる薬剤は?

分子状塩素です。これを避けることで発生を抑えます。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF