令和7年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問8を解説|製鋼用電気炉の排ガスと集じんダスト
令和7年度 ダイオキシン類特論 問8は、製鋼用電気炉の排ガス及び集じんダストに関する問題です。記述のうち正しいものを選びます。
この問題のポイント
電気炉の操業はスクラップの装入・溶解を繰り返すため、出口排ガスの組成や温度は時間とともに大きく変動します。集じんには一般に乾式のバグフィルターが用いられ、集じんダストは細かく、鉄や亜鉛は主に酸化物として含まれます。この問題は「正しいものを選ぶ」形式なので、変動を「一定」、乾式を「湿式」、酸化物を「塩化物」などと言い替えた誤りに惑わされず、実態に合う一つを選びます。集じんダストの粒径が細かい(マイクロメートル台)という記述が正しい選択肢です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(正しい記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 出口排ガスの組成・温度は操業中に大きく変動します。「ほぼ一定」とする点が誤りです。 |
| (2) | ×(誤り) | 直引建屋単独方式と合流方式の濃度の高低の向きが実態と合わず、誤りです。 |
| (3) | ×(誤り) | 集じんは一般に乾式のバグフィルターによります。「湿式電気集じん装置が一般的」とする点が誤りです。 |
| (4) | ○(正しい) | 集じんダストの粒径は0.1〜10μm程度のものが多く、正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り) | ダスト中の鉄・亜鉛は主に酸化物として存在します。「ほとんど塩化物」とする点が誤りです。 |
選択肢(4)のポイント(ここが正解)
製鋼用電気炉の集じんダストは、溶解時に金属が蒸発・酸化して微細な粒子となったもので、粒径は0.1〜10μm程度の細かいものが多くなります。この細かさが、高効率でこし取れるバグフィルターが選ばれる理由でもあります。ほかの選択肢は、変動する排ガスを「ほぼ一定」、乾式のバグフィルターを「湿式電気集じん」、酸化物が主のダストを「ほとんど塩化物」と言い替えており、いずれも実態と逆向きです。正しいものを選ぶ問題では、これらのすり替えに気付けば残る(4)が正解と分かります。
覚え方
- 電気炉排ガスは操業中に大きく変動(一定ではない)。
- 集じんは一般に乾式バグフィルター。ダストは細かい(マイクロメートル台)。
- ダスト中の鉄・亜鉛は主に酸化物。塩化物ではない。
理解度チェック
Q.
電気炉出口排ガスの組成・温度は操業中に一定?変動する?
大きく変動します。スクラップの装入・溶解を繰り返すためです。
Q.
集じんダスト中の鉄・亜鉛は主にどんな形態で存在する?
酸化物が主です。「ほとんど塩化物」ではありません。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月