令和6年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問8を解説|触媒処理と空間速度(SV値)
令和6年度 ダイオキシン類特論 問8は、排ガス中ダイオキシン類の触媒処理と空間速度(SV値)に関する穴埋め問題です。ア~エに入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
空間速度(SV値)は、単位量の触媒がどれだけの排ガスを処理するかを表す指標で、排ガス流量を触媒量(触媒容積)で割って求めます。SV値が大きいほど、少ない触媒に多くのガスを速く通すことになるので、排ガスが触媒と触れている時間(接触時間)は短くなります。接触時間が短ければ、ダイオキシン類が触媒上で分解される反応が進みにくくなり、分解率は下がります。分かれ目は、このSV大→接触時間短→分解率低下という一続きの向きをそろえて選ぶことです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 排ガス流量 | SV値の分子で、単位時間に処理する排ガスの量です。 |
| イ | 触媒量 | SV値の分母で、詰めた触媒の容積(量)です。 |
| ウ | 短く | SV値が大きいほどガスが速く通り、触媒との接触時間は短くなります。 |
| エ | 低下 | 接触時間が短いほど分解反応が進みにくく、分解率は下がります。 |
ア=排ガス流量、イ=触媒量、ウ=短く、エ=低下 となる組合せは選択肢(1)です。
ここが分かれ目
まず式の形を固定します。SV値=排ガス流量 ÷ 触媒量で、分子が流量、分母が触媒量です。ここを逆にする誤答に注意します。次に向きをつなげます。SV値が大きい=処理量が多い/触媒が少ないということなので、ガスが触媒に触れている時間は短くなり、分解に使える時間が減るため分解率は低下します。ウとエを「長く・上昇」とする組合せは、SV値の意味を取り違えたものです。
覚え方
- SV値=排ガス流量 ÷ 触媒量(分子が流量、分母が触媒)。
- SV値が大きい→接触時間が短い→分解率が低下(一続きの向き)。
- 分解率を上げたいなら触媒を増やしてSV値を下げ、接触時間を稼ぐ。
理解度チェック
Q.
SV値はどんな式で定義される?
排ガス流量 ÷ 触媒量です。分子が流量、分母が触媒量です。
Q.
SV値を大きくするとダイオキシン類の分解率はどうなる?
接触時間が短くなるため分解率は低下します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月