令和6年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問9を解説|活性炭吸着塔の排ガス処理
令和6年度 ダイオキシン類特論 問9は、活性炭吸着塔での排ガス処理と発火の防止に関する穴埋め問題です。ア~ウに入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
活性炭は可燃物なので、吸着塔では発火(火災)に注意します。新品の活性炭の発火点は550〜600℃ですが、排ガス処理に使ううちに吸着物などの影響で発火点は下がり、より低い温度で燃えやすくなります。塔内で排ガスの流速が小さい局所ができると、そこは熱がこもって温度が上がり、発火のもと(ホットスポット)になります。この兆候は、吸着塔の入口と出口でCO濃度の差が大きくなることで疑えます。分かれ目は、発火点は低下・流速は小さい・CO濃度差は大きいという三つの向きです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 低下 | 排ガス吸着運転を経ると発火点は100℃ほど下がり、より低温で発火しやすくなります。 |
| イ | 小さい | 流速が小さい局所は熱がこもり、ホットスポットが生じやすくなります。 |
| ウ | 大きい | 入口と出口のCO濃度差が大きいと、炭の酸化(自己発熱)が進みホットスポットが疑われます。 |
ア=低下、イ=小さい、ウ=大きい となる組合せは選択肢(2)です。
ここが分かれ目
三つの向きを一つずつ確認します。まずアは、使い込むほど発火点は低下し、危険側に寄ります(上昇ではありません)。次にイは、流速が小さい局所ほど放熱が追いつかず熱がたまり、ホットスポットができます(大きい流速では熱が運び去られます)。最後にウは、活性炭が酸化して自己発熱するとCOが生じるため、入口と出口のCO濃度差が大きいほど発火が疑われます。三つとも危険側の向きでそろえるのがコツです。
覚え方
- 使用後の活性炭は発火点が低下(新品は550〜600℃)。
- 流速が小さい局所=熱がこもる=ホットスポットの温床。
- 入口出口のCO濃度差が大きい=自己発熱の兆候=発火が疑われる。
理解度チェック
Q.
排ガス処理に使った活性炭の発火点は新品と比べてどうなる?
低下します(100℃程度)。より低い温度で発火しやすくなります。
Q.
吸着塔の入口と出口でCO濃度差が大きいと何が疑われる?
活性炭の酸化(自己発熱)によるホットスポットの発生が疑われます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月