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令和5年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問12を解説|アルミニウム溶解炉

令和5年度 ダイオキシン類特論 問12は、アルミニウム合金製造用溶解炉に関する問題です。示された記述のうち誤っているものを選びます。

この問題のポイント

アルミニウム合金の溶解では、スクラップを溶湯に投入して溶かし、ドロス(酸化物などのかす)の分離や不純物除去のためにフラックスを加えます。ここでダイオキシン類が問題になるのは、塗料や樹脂が付いたスクラップと、塩素を含むフラックスや塩素ガスの組合せがあるためです。引っかけの核心は、フラックスの正体です。主に使われるフラックスは塩化物などの塩類であって水酸化物ではありません。塩素分がダイオキシン類生成にかかわる点まで含めて押さえます。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)スクラップを680〜750℃程度の溶湯中に投入して溶解します。正しい記述です。
(2)○(正しい)ドロスの分離や不純物除去のため、粉体状フラックスや塩素ガスが使われます。正しい記述です。
(3)×(誤り)主に使われるフラックスは塩化物などの塩類です。水酸化物とする点が誤りです。
(4)○(正しい)塗料・油分・樹脂が混入したスクラップを使うことが多いです。正しい記述です。
(5)○(正しい)燃料は重油が主流で、灯油やLNGを使う場合もあります。正しい記述です。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

アルミニウム溶解で用いるフラックスは、ドロスをまとめて溶湯から分けやすくするための塩化物などの塩類が中心で、塩化ナトリウムや塩化カリウムといった塩化物、フッ化物などが使われます。選択肢(3)は、これをナトリウム・カリウム・マグネシウム・アルミニウムなどの水酸化物と述べており、実際に主に使われる種類(塩化物系の塩類)と異なるため誤りです。フラックスや添加する塩素ガスが持ち込む塩素分は、樹脂・塗料由来の有機物とともにダイオキシン類生成にかかわるため、塩素を含む塩化物であることが実態にも合います。

覚え方

  • アルミ溶解のフラックスは塩化物などの塩類(水酸化物ではない)。
  • 塩素分+樹脂・塗料由来の有機物がダイオキシン類生成にかかわる。
  • 溶解温度はおよそ680〜750℃、燃料は重油が主流。

理解度チェック

Q.

アルミニウム溶解で主に使うフラックスの種類は?

塩化物などの塩類です。水酸化物ではありません。

Q.

この工程でダイオキシン類が生じやすいのはなぜ?

フラックスや塩素ガスの塩素分と、樹脂・塗料由来の有機物が組み合わさるためです。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF