令和4年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問22を解説|酸素濃度換算の濃度計算
令和4年度 ダイオキシン類特論 問22は、排ガス中の2,3,7,8‒TeCDD濃度を酸素濃度12%に換算して求める計算問題です。与えられた測定値から換算濃度を計算します。
この問題のポイント
手順は二段階です。まず、抽出液中のTeCDD量(空試験を差し引いた量)を試料ガス量で割って実測の濃度を出します。次に、排ガスの酸素濃度を基準の12%にそろえるための係数を掛けます。換算の式は「(21−基準酸素12)÷(21−実測酸素)」で、実測酸素が基準より高いほど濃度は大きく換算されます。引っかけは、この式の上下(分子・分母)を逆に置くことです。実測酸素が14%と基準の12%より高いので、換算後は実測濃度より少し大きくなる向きになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(約3.2 ng/m3)
計算の手順
| 段階 | 式と値 |
|---|---|
| 実測濃度 | (10 − 0)ng ÷ 4.0 m3 = 2.5 ng/m3 |
| 酸素換算係数 | (21 − 12)÷(21 − 14)= 9 ÷ 7 ≒ 1.29 |
| 換算濃度 | 2.5 × 9 ÷ 7 ≒ 3.2 ng/m3 |
したがって、酸素濃度12%換算のTeCDD濃度は約3.2 ng/m3で、選択肢(3)が正解です。
ここが分かれ目
迷いやすいのは酸素換算の式の向きです。基準の酸素濃度(12%)を分子側、実測の酸素濃度(14%)を分母側に置くのが正しく、上下を逆にすると係数が1より小さくなって濃度が下がってしまいます。今回は実測酸素が基準より高いので、換算後の濃度は実測の2.5 ng/m3より大きい約3.2 ng/m3になります。空試験の値(0 ng)を実測量から差し引く点も忘れないようにします。
覚え方
- 換算濃度=実測濃度 ×(21−基準O2)÷(21−実測O2)。
- 基準O2はふつう12%。実測O2が高いほど換算後は大きくなる。
- 実測濃度=(抽出液中の量−空試験の量)÷ 試料ガス量。
理解度チェック
酸素濃度換算の式で分子・分母に置く値は?
分子が(21−基準O2)、分母が(21−実測O2)です。今回は(21−12)/(21−14)=9/7です。
実測酸素が基準より高いと、換算後の濃度は上がる?下がる?
上がります。係数が1より大きくなるためで、今回は2.5→約3.2 ng/m3です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月