令和4年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問21を解説|要求される検出下限
令和4年度 ダイオキシン類特論 問21は、ダイオキシン類のGC-MS法で要求される検出下限に関する問題です。誤っている記述を選びます。
この問題のポイント
検出下限は、塩素の数が少ない同族体ほど小さな値(=より低い量まで検出する)が求められ、塩素数が増えるほど値が緩くなる、という段階になっています。四塩化体(Te)と五塩化体(Pe)はいちばん厳しい0.1pg以下、六塩化体(Hx)と七塩化体(Hp)は0.2pg以下、八塩化体(OCDD・OCDF)は0.5pg以下です。分かれ目は、PeCDDs・PeCDFsをTeと同じ0.1pg以下とみるか、Hx側の0.2pgと取り違えるかです。選択肢(2)は0.2pgとしており、この段階を1つずらした点が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | TeCDDs・TeCDFsは0.1pg以下で、いちばん厳しい段階です。 |
| (2) | ×(誤り) | PeCDDs・PeCDFsはTeと同じ0.1pg以下です。0.2pgとするのは誤りです。 |
| (3) | ○(正しい) | HxCDDs・HxCDFsは0.2pg以下です。 |
| (4) | ○(正しい) | HpCDDs・HpCDFsは0.2pg以下です。 |
| (5) | ○(正しい) | OCDD・OCDFは0.5pg以下で、いちばん緩い段階です。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
要求される検出下限は、塩素数で三段階に分かれます。四塩化体(Te)と五塩化体(Pe)は0.1pg以下、六塩化体(Hx)と七塩化体(Hp)は0.2pg以下、八塩化体(O)は0.5pg以下です。選択肢(2)はPeCDDs・PeCDFsを0.2pg以下としていますが、正しくはTeと同じ0.1pg以下で、Hx・Hpの段階と取り違えています。数字の大小の向きは「塩素数が多いほど値が緩む(大きくなる)」で、Peはまだ厳しい側にあることを押さえます。
覚え方
- 検出下限はTe・Pe=0.1/Hx・Hp=0.2/O=0.5(pg以下)の三段階。
- 塩素数が多いほど値は緩む(大きくなる)。
- Peは0.1側(Teと同じ)。Hx・Hpの0.2と混同しない。
理解度チェック
PeCDDs・PeCDFsに要求される検出下限は?
0.1pg以下です。Teと同じ、いちばん厳しい段階に入ります。
塩素数と検出下限の大小の向きは?
塩素数が多いほど値は緩く(大きく)なります。O(八塩化体)が0.5pgで最も緩い段階です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月