令和4年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問14を解説|含有排水の処理技術
令和4年度 ダイオキシン類特論 問14は、ダイオキシン類を含む排水の処理技術に関する穴埋め問題です。ア~ウに入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
排水中のダイオキシン類は、細かな粒子にくっついた懸濁態と、水に溶けた溶存態に分けて考えます。懸濁態は固形物と一緒に沈殿や分離で取り除けるので、一次処理で浮遊物質(SS)を落とし、二次処理の活性汚泥法とその固液分離で大部分を除去します。残る溶存態はごくわずかですが、ダイオキシン類は疎水性が強く活性炭に吸着しやすいため、三次処理の活性炭吸着やオゾン処理で仕上げます。分かれ目は、二次処理の主役を活性汚泥とすること、そして溶存態を落とすウを活性炭吸着とすることです。pHの調節や清澄ろ過は、溶けているダイオキシン類そのものを除く操作ではありません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 浮遊物質 | 懸濁態のダイオキシン類は浮遊物質(SS)に付着しており、一次処理でSSごと除去します。 |
| イ | 活性汚泥 | 二次処理は活性汚泥法で、汚泥の固液分離により懸濁態を大部分除去します。 |
| ウ | 活性炭吸着 | 溶存態のダイオキシン類は、三次処理の活性炭吸着やオゾン処理で除去します。 |
ア=浮遊物質、イ=活性汚泥、ウ=活性炭吸着 となる組合せは選択肢(1)です。
ここが分かれ目
迷わせるのは、溶存態を落とすウの語です。ダイオキシン類は疎水性・脂溶性が高く水にほとんど溶けませんが、わずかに溶け込んだ分はpHの調節や清澄ろ過では取り除けません。溶けている有機物を捕まえるのは吸着なので、ウは活性炭吸着が正しく、これにオゾン処理などの分解操作が加わります。イを「無機栄養塩類」とする組合せも誤りで、栄養塩類は微生物を養う成分であって、固液分離で除く主体ではありません。二次処理の主役はあくまで活性汚泥です。懸濁態は固液分離、溶存態は吸着・分解、という役割分担で語句を当てはめます。
覚え方
- ダイオキシン排水は懸濁態=固液分離、溶存態=吸着・分解で二段構え。
- 一次=浮遊物質除去、二次=活性汚泥、三次=活性炭吸着・オゾン。
- 溶存態はpH調節や清澄ろ過では取れない。疎水性ゆえ活性炭が捕まえる。
理解度チェック
溶存態のダイオキシン類を除去する三次処理の代表は?
活性炭吸着(やオゾン処理)です。疎水性のダイオキシン類を吸着で捕えます。
懸濁態のダイオキシン類は主にどの操作で除去される?
一次処理の浮遊物質除去と二次処理(活性汚泥)の固液分離です。粒子ごと分けて取り除きます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月