令和4年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問4を解説|電気集じんの電極
令和4年度 ダイオキシン類特論 問4は、電気集じんの原理と構成に関する問題です。五つの記述のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
電気集じん装置は、コロナ放電で粒子を帯電させ、直流電界の力で電極に集める装置です。線状(ワイヤ)の電極に高電圧をかけてコロナ放電を起こす側が放電電極、接地された円筒や平板でダストを受け止める側が集じん電極です。分かれ目は、この二つの電極の名称を取り違えないこと。「線状=集じん電極、円筒・平板=放電電極」と書くと、放電を起こす側と受け止める側が逆になり誤りになります。線状の電極はコロナ放電を起こす放電電極、滑らかな円筒・平板は帯電粒子を捕集する集じん電極です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | ガス中に浮遊する微細な粒子や液体ミストも帯電させて除去できます。 |
| (2) | ×(誤り) | 線状のものは放電電極、接地された円筒や平板が集じん電極で、記述は両者の名称が入れ替わっています。 |
| (3) | ○(正しい) | 放電電極の電圧を上げていくと、負コロナ放電が発生します。 |
| (4) | ○(正しい) | 電荷を持った微粒子は、コロナ空間の直流電界により集じん電極方向へ力を受けます。 |
| (5) | ○(正しい) | 集じん電極に堆積したダスト層が十分厚くなると、つち打ちして剥離させます。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
選択肢(2)は、線状のものを集じん電極、接地された円筒や平板を放電電極としていますが、これが名称の取り違えです。細い線状の電極に高電圧をかけると、その周りに電界が集中してコロナ放電が起こるため、線状の電極が放電電極です。一方、接地された円筒や平板は帯電した粒子を受け止めて捕集する集じん電極で、堆積したダストはつち打ちで剥がします。放電を起こす側と捕集する側の名称が逆になっている点が誤りです。
覚え方
- 線状(ワイヤ)=コロナ放電を起こす放電電極。
- 接地された円筒・平板=帯電粒子を受け止める集じん電極。
- 帯電→直流電界で集じん電極へ→つち打ちで払い落とす。
理解度チェック
Q.
電気集じんで、線状の電極はどちらの電極?
コロナ放電を起こす放電電極です。接地された円筒・平板が集じん電極です。
Q.
集じん電極に厚く堆積したダストはどう除去する?
つち打ちで振動を与え、ダスト堆積層を剥離させます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月