令和3年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問9を解説|電気炉集じんダストの組成
令和3年度 ダイオキシン類特論 問9は、製鋼用電気炉の集じんダスト組成の表から、ア~ウに当たる元素記号の正しい組合せを選ぶ問題です。
この問題のポイント
表の数値の大小と、電気炉ダストの成り立ちを結びつけると解けます。電気炉では亜鉛めっき鋼材などが溶解し、揮発した亜鉛が集じんダストに多量に集まるため、含有率が最も大きい列(20~40%台)がZnです。塩ビなどに由来する塩素は数%程度で、これがダイオキシン類生成にも関わります。銅は微量成分で、1%に満たない小さな値です。つまり、値が小さい順にア=Cu、中間がイ=Cl、最も多いウ=Znと読み取れます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 元素記号 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | Cu | 1%に満たない微量成分の列。銅は電気炉ダスト中に少量含まれます。 |
| イ | Cl | 数%程度の列。塩ビなど由来の塩素で、ダイオキシン類生成に関与します。 |
| ウ | Zn | 20~40%台と最も多い列。揮発した亜鉛が集じんダストに濃縮します。 |
ア=Cu、イ=Cl、ウ=Zn となる組合せは選択肢(3)です。
ここが分かれ目
迷わせるのは、AlやClをどの列に置くかです。判断の軸は含有率の大小で、電気炉ダストの主要金属は亜鉛なので、最も大きい列(20~40%台)が必ずZnになります。塩素は数%程度で中間の列、銅は1%未満の微量列です。表のFeやSiが主要成分であることと合わせると、残る大きな列がZn、中間がCl、微量がCuと決まります。次の問10で扱う亜鉛回収は、このダストにZnが多いことが前提になっています。
覚え方
- 電気炉集じんダストの主要金属は亜鉛(Zn)=最も大きい列。
- 塩素(Cl)は数%で中間、銅(Cu)は微量。大小の順で当てはめる。
- Znが多い→塩化揮発法などで亜鉛回収の対象になる。
理解度チェック
Q.
製鋼用電気炉集じんダストで、含有率が最も高い金属は?
亜鉛(Zn)です。揮発した亜鉛がダストに濃縮します。
Q.
数%程度含まれ、ダイオキシン類生成に関わる元素は?
塩素(Cl)です。塩ビなどに由来します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月