1. HOME
  2. 過去問解説
  3. ダイオキシン類特論
  4. 令和3年
  5. > 問4 電気集じん装置

令和3年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問4を解説|電気集じん装置

令和3年度 ダイオキシン類特論 問4は、電気集じん装置に関する問題です。記述のうち誤っているものを選びます。

この問題のポイント

電気集じん装置は、放電電極を負極、集じん電極を正極とした負コロナ放電で粒子を帯電させ、集じん電極に捕集する装置です。圧力損失が低く、微細粒子まで高効率で捕集できます。乾式は集じん電極をたたいて(槌打)ダストを落とし、湿式は水膜で洗い流します。引っかけの核心は乾式の弱点。乾式では、電気抵抗率の高いダストによる逆電離(バックコロナ)や、払い落とし時などの捕集粒子の再飛散が起こり得ます。これらが「発生しない」とする記述は誤りです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)低い圧力損失で微細粒子まで高効率に捕集できるのが電気集じんの特長です。
(2)○(正しい)放電電極を負極、集じん電極を正極とする負コロナ放電が一般的です。
(3)○(正しい)放電電極には数万V程度の直流高電圧が印加されます。
(4)○(正しい)湿式は集じん電極上の粒子を水とともに洗い流します。
(5)×(誤り)乾式では逆電離や再飛散が起こり得るため、「発生しない」は誤りです。

選択肢(5)のポイント(ここが誤り)

選択肢(5)は、乾式で「逆電離及び再飛散が発生しない」とした点が誤りです。乾式では、集じん電極に堆積したダストの電気抵抗率が高いと、堆積層内で局部放電が起きる逆電離(バックコロナ)が発生し、集じん性能が低下します。また、槌打によるダスト払い落とし時などに捕集済み粒子が舞い上がる再飛散も起こり得ます。湿式では集じん電極を水膜で洗い流すため、これらが起こりにくいのが乾式との違いです。乾式でこれらが「起こらない」と言い切ることはできません。

覚え方

  • 電気集じんは負コロナ放電(放電=負極、集じん=正極)で高効率・低圧損。
  • 乾式の弱点=逆電離(高抵抗ダスト)と再飛散。湿式は水膜で抑制。
  • 逆電離は電気抵抗率が高すぎるダストで起こりやすい。

理解度チェック

Q.

電気抵抗率の高いダストで起こり、集じん性能を落とす現象は?

逆電離(バックコロナ)です。乾式で問題になります。

Q.

乾式と湿式で、捕集粒子の再飛散が起こりにくいのはどちら?

湿式です。水膜で洗い流すため再飛散を抑えられます。

令和3年 ダイオキシン類特論 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF