令和3年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問5を解説|触媒処理の分解率と排ガス流量
令和3年度 ダイオキシン類特論 問5は、排ガス中ダイオキシン類の触媒処理に関する計算の穴埋め問題です。ア(分解率)とイ(排ガス流量)に入る数値の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
使う関係は二つだけです。分解率は(入口濃度−出口濃度)÷入口濃度で求め、排ガス流量は空間速度×触媒量で求めます。空間速度(SV)は「単位触媒体積あたりに1時間で通すガス量」なので、触媒量を掛ければ流量になります。分かれ目は、入口4・出口0.2から分解率がほぼ全量の95%になること、そしてSV1500に触媒量2を掛ける(割らない)こと。ここを取り違えると流量が桁違いになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る数値 | 計算 |
|---|---|---|
| ア(分解率) | 95 % | (4−0.2)÷4×100=3.8÷4×100=95 |
| イ(排ガス流量) | 3000 m3N/h | 空間速度1500×触媒量2=3000 |
ア=95、イ=3000 となる組合せは選択肢(5)です。
ここが分かれ目
分解率は、入口濃度4から出口濃度0.2まで減った割合なので、(4−0.2)÷4×100=95%です。出口が入口の5%まで下がっているので、分解されたのは残り95%と読めます。流量は空間速度の定義から、SV×触媒量=1500×2=3000m3N/hです。空間速度は「触媒1m3あたり毎時に処理するガス量」を表すので、触媒量を掛けると全体の流量になります。SVを触媒量で割ってしまうと流量が小さくなりすぎるので注意します。
覚え方
- 分解率=(入口−出口)÷入口。出口が入口の何倍かで暗算できる。
- 排ガス流量=空間速度SV×触媒量(割り算ではなく掛け算)。
- 出口が入口の5%まで下がれば分解率は95%。
理解度チェック
Q.
入口濃度4、出口濃度0.2のときの分解率は?
95%です。(4−0.2)÷4×100=95。
Q.
空間速度1500h-1、触媒量2m3のときの排ガス流量は?
3000m3N/hです。SV×触媒量=1500×2。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月